記事にするのが遅れましたが、5日に高知市で山口県岩国市の前市長・井原勝介さんの
『民主主義と地方自治のために』
と題する講演会がありました。
土佐高知さんも記事にされているように、井原さんは19日にも再度来高し、米軍施設誘致話が持ち上がっている宿毛市で講演される予定ですが、あいにくこの日は高知市で職場関係の集まりがあって参加できん・・・でも、どうしても井原さんの話が直に聞きたい!と一念発起して高知の会に参加した次第。
で、参加した感想ですが・・・高知までの2時間半とガソリン代3000円、そして参加費1000円かけても、
『聞きに来て良かった』
と思える講演会でした!!
「何とかこの話をみんなに伝えたいな」と思いつつ、自分の文才のなさに悶絶していたら、昨日の高知新聞で記者さんが講演要旨をうまくまとめて載せてくれたので、その記事を引用させて頂く事にしました。
(途中、色文字や太字が入っているのは、紅星が「ここがイイ」と思ったところです)
《以下、引用》
在日米軍再編の波を受け、米空母艦載機の移転を受け入れるかどうか、揺れる民意が注目された山口県岩国市の前市長、井原勝介氏(58)がこのほど、本県の市民グループの招きで来高し「民主主義と地方自治のために」と題して講演した。市庁舎建設のための補助金カットなど国による強烈な“兵糧攻め”の中、市議会や地元経済界とも軋轢(あつれき)を深めた井原氏は、市政の責任者として何を感じていたのか。講演要旨を紹介する。
岩国基地には、米海兵隊航空機部隊が駐留している。日常的に激しい騒音被害を受け、米兵の犯罪や交通事故も起きているが、それでも市民は基地に協力的だった。
ただし、「市民生活を守る」という原則はある。今ある基地は認めても、これ以上の拡大には反対。市民も行政もそこで線を引いていた。
平成17年10月に浮上した米空母艦載機の移転案は、その原則を明らかに超えている(※紅星註:60機→120機と一気に2倍!)。宿毛で離着陸訓練施設の誘致話があるようだが、訓練内容は本当にすごい。上昇時はエンジン全開。とても耐えられる音ではない。
厚木基地(神奈川県)周辺住民の苦しみは一緒に考えないといけないが、騒音のたらい回しは許されない。18年3月の住民投票では9割の市民が反対し、市民の意識が国に物申す姿勢に変わった。住民投票は民主主義を進化させる。
岩国市民も「我慢できるレベルなら我慢しよう」と思っている。しかし、国には安全保障に関する理念がない(註:「まず日本国民が、自分達で日本の安全保障をどうしていくかという議論をして、きちんとした理念を持った上で、米国とどうしていくかというのが本筋」と井原さん)。米国に従属的で言いなり。そのしわ寄せが地方に押しつけられている。
民主主義の原点は主権者の声だ。反対の声にもしっかりと耳を傾け、理解を得る努力をし、丁寧に説明しなければいけない(註:井原さんは国に“日米地位協定の不平等”などの問題点を示し「互いに意見を出しあって、協議のうえ解決しましょう」と申し入れたそうです)。それなのに国は一方的に「アメとムチ」の強硬措置で押さえつけた。本性が出た。
国は市庁舎の建設補助金を何の説明もなしに3年目に全額カットした(註:市庁舎建設は移転問題以前に国と岩国市が合意したもの)。どんどん工事は進んでいるのに後から難題を押しつけ、前の約束を守らない。常識では考えられない。ほかのケースで、こんな露骨なことはやられてなかったと思う。
私は自分の首(辞職)と引き換えに(補正)予算を通し(註:市議会は本予算を3回、補正予算を2回否決)、今年2月の出直し市長選で敗れた(移転賛成派の無所属新人、福田良彦氏が小差で当選)。いくら国のやり方が理不尽でも、みんな怒っても、地方は弱い。(国から)金が出ないってことは将来に不安が出る。「長いものに巻かれなきゃ…」「受け入れてカネをもらった方がいい」となる。
国の安全保障も地域住民の安全・安心も大事。ただ、地方自治においては市民の安全・安心を守ることが一番大切。基地と引き換えに街を活性化させようという発想は最悪の選択だ。つくりたい街ではなく、国の補助金に沿った(追記:井原さんは「国の思惑に沿った」という言い方をされました)いびつな街になる。岩国が隣町と比べて良くなっているとは言えない。
財政負担を伴わない交付金もあるが、体力を奪う麻薬のようなものだ。打てば打つほど国への依存が強まる。米軍関連の施設誘致で地域が活性化するという考えは幻想だ。
井原氏は19日午後2時から、宿毛市総合社会福祉センターで開かれる「宿毛湾港の軍事利用を許さないネットワーク」の結成総会でも講演予定。
《以上、『高知新聞』7月10日付朝刊 24面より引用させて頂きました》
この記事にあるように、井原さんは決して米軍基地そのものには反対というのではなく、従来どおりの規模で、市民生活の安全と対立しないのならば受け入れるという立場の人です。しかし、そういった人でも今回の米軍再編は到底認められないと声を上げているのです。
岩国市だけではありません。他の米軍基地の街の神奈川県綾瀬市(厚木基地)、同座間市(キャンプ座間)、沖縄県宜野湾市(普天間基地)など、各地で同様の声が上がっています。
先の岩国市長選では、国・県・国会議員・市議会総出の井原さん攻撃が行われ、「井原が当選したら、税金や公共料金が上がり、市バスもなくなる」、「福田が当選したら、市民に2万円ずつ配られる」などの中傷・デマも公然と流されたそうです。
結果、井原さんは小差で敗れた訳ですが、屈する事なく地方自治と民主主義を守り発展させようと、政治グループ
『草の根ネットワーク岩国』
を立ち上げ、全国各地の自治体の、米軍再編反対の動きとも連帯した大きなうねりを起こすことを展望されています。
井原さんは「日本の民主主義は未だ発展途上。日本人は形式的なもの・権威的なものに流されやすいが、今のままでは終わらない。歴史というものは、大きく動いている時はそれが見えませんが、あとから振り返ればはっきりと分かるものです。長州と土佐は奇しくも維新回天の立役者となった地ですが、いま一度、この地から政治を変えていきましょう」という言葉で講演会を締めくくられましたが、その言葉を聞いて胸に熱いものを感じました。
JCPはこういった、地方から立ち上がりつつある自主的政治グループに対し、辞を低く、礼を尽くして接し(「JCPって、何か上から見下ろす感じがする」と学生時代に何度か言われた事ありますが、否定しきれないところもあるんですよねぇ…)、日本改革の実現めざして、合従連衡して自民・公明政府に当たるべきだと紅星は思うのですが・・・皆さんの考えは如何に?
ともかく、井原さんのお話をまだ聞いていない幡多の皆さん、分かりやすく、面白く、さらに言葉に重みがある…この人は本物です。話を聞いて損はありません。いや、聞かなければ絶対後悔しますよ!
19日は宿毛市社会福祉センターにGO!!です☆
【紅星も、会議さえなけりゃ・・・と、己の境遇が少し恨めしいです o(>д<。 o)。o○ クッ】
最後に、検索かけてたら YouTubeに井原さんの動画がありました。いい動画なので、ぜひご覧下さい!!
【07.12.01 岩国1万人集会 井原岩国市長発言 その1】
【07.12.01 岩国1万人集会 井原岩国市長発言 その2】
【08.06.10 『草の根ネットワーク岩国』設立大会 井原代表あいさつ】
今日も拙いブログをご覧下さり、ありがとうございました☆



この記事に対するコメント
民主主義のあり方
主催者の一人として一言。井原さん講演会を行なった会は組織動員ではないのでいつもドキドキものでしたが、150は来てましたから、赤字は最小限にとどまり、やれやれです。
来場者の構成はチケット売りを凌ぐ会場での入場権の売り上げでした。
これは初めてでしたが、地味な方ですので若者の参加は安田純平のようにはいきません。
ただ、基地拡大に反対する保守や市民の論理、井原さんの高級官僚からの転身のなかで培われた話は聞けました。
議会内だけが民主主義発露の場ではなく、住民投票という民意を問う場の活用も参考になりました。
長年基地を抱えた市長をやってきた方ですから、補助金幻想で膨れ上がっている宿毛の一部の方たちの論理を打ち破るものとなりそうですね。
軍事空港化は騒音が凄いことになりそうですが、機材を持ち込んで室内で瞬間的に騒音を発生させコレの何倍とかを説明して、騒音という名の生活破壊への気持ちを同じくしては如何でしょうね。
愛国党が来たら測定して、これで何デシベルとかを公表し、親分のはコレの何十倍とかを示したらいいと思います。
視聴覚に訴えないと、案外人間はボーっとしてますからね。
宿毛からのご参加を感謝して!
記事と無関係のコメントで恐縮ですが
TBが通らないので、私のブログ記事へのリンクを貼ります。
祝☆日本共産党創立86周年&『たしかな野党 支え続けて 上げ潮めざす!』の意味をあらためて考えました
http://shima-spirits-jcp.cocolog-nifty.com/taiki/2008/07/post_cb31.html
〜党名で社名で「共産」名乗っても“ええやん!”〜
〜たしかな野党 支え続けて 上げ潮めざす!〜
「紅友社」を知ってるかい
紅星さん、紅友社って知ってるかい。
幕末期に兆民宅の近く、儒者・岡本寧浦(ねいほ)の桜井町の私塾のことです。
新堀を鋏んで、両者は股間の距離、紅友とは酒の名前のことなんです。
寧浦も兆民と同じく酒好きで講義が終わるとよく酒を飲んで自由闊達に議論したそうです。
また友人宅で酒を飲みすぎて、刀を取り違えて帰ったこともあったそうです。
並べると寧浦ー兆民ー秋水となります。吉田松陰の長州とは違った展開がここにあります。
このレッドゾーン『新堀』に一度お立ち寄り下さい。