昨日13日の夕方、高知城の追手門広場で自民党総裁選の街頭“パフォーマンス”演説会が開かれて4000人(主催者発表)集まったそうだ。
自民が高知で街頭演説会
高知新聞によると、自民党県連は『想定以上の人数が集まった』とはしゃいでいるようだが、集まったからといって、それがみんな支持者だと思ったら大間違いだ。
昨日この記事でも書いたように、紅星も高知市に住んでいたら、連中がどんな戯言ぬかすものかとやはり聞きに行ったろう。そしてあわよくば、野次の一つもかましてやろうかとしたろう。
この演説会の内容については、高知民報の中田さんが、自らのブログに詳しいレポートを書いてくれているので、ぜひともご覧頂きたい。
JBL4344とプラスα : 自民党総裁選演説会
高知新聞の記事や、中田さんも書かれているように、4000人集まったといっても大半のお目当ては『ア○ウ見たさ』で、「芸能人を見る感覚」(高知新聞記事の、女子高生のコメント)。大半は話そっちのけで、携帯電話やデジカメでパシャパシャ写真を撮っていたらしい。
中田さんの記事から引用させてもらうと、
>で、聴衆の雰囲気。まずミーハーが多かった。高知市役所の幹部にばったり会ったが、「動員ですか?」と聞くと、「いやいっぺん見てみたいと思うて・・・」とシャメしていた。そんな感じの人がかなりいた。十中八九お目得ては麻生。あちこちから「麻生が、麻生がどうした」という声が聞こえた。3番目の麻生の出番が終わると、ゾロゾロ帰る人がいて人が大分減った。市役所幹部氏も麻生が終わったら消えていた。
>たぶん、総理になるであろう有名人を一度見ておきたいという心理だろうと思われる。聴衆は組織動員という感じではない。派手なドレスの熱心な自民党おばさまみたいな人もいるにはいたが、マスメディアの影響で足を運んだ人が大半だろう。高校生もいた。
>5候補とも、地方の疲弊の話などは、まともにしてないし、多少触れた時も、高知県の置かれている状況など、まったく理解している様子はみえない。軽い脳天気な話ばかりで、聴衆はいらだちを感じていたように思えた。
>結局、小池の民主党批判が滑ったことに示されているように、麻生を見にきた多くの人も、衆院選で自民党に投票するつもりではないということなのだろう。聴衆はかなりいるのに、熱気がなく、冷めた、妙な雰囲気の演説会であった。
2001年の参議院選挙、時の総理・小泉が来高し、中央公園で演説をぶった時は、中央公園の聴衆が熱狂的集団トランス状態に陥ったらしいが、今回はどの記事を見てもそのような盛り上がりは感じられない。聴衆も馬鹿ではなく、この政治ショーが出来レースであることを見抜いている。高知にこれだけの有名政治家が集まる事は滅多にないから、『珍獣』を見るように見物に集まっただけの事。
それを裏づけるような記事が、何と、政府寄りの新聞と目されている産経に載っている。
【以下、引用開始】
自民総裁選 誰でも同じ… 若者冷ややか9月12日9時18分配信 産経新聞
「誰がなっても同じ」-。11日午後、東京・渋谷のハチ公前広場で開かれた自民党総裁選の街頭演説会。立候補した5氏は、時折降る雨にも負けじと熱のこもった論戦を繰り広げたが、渋谷の若者たちの間では冷めた声が相次いだ。知名度は麻生太郎幹事長が圧倒的。ただ、「オタクを強調し過ぎてそろそろ鼻につく」と辛口の意見も出た。
「選挙前だけ政策を論じるけれど、当選したらそれで終わりで何も変わらない。誰でも結局同じ」。都内の専門学校に通う野崎明美さん(25)は、こう断じた。東京都世田谷区の会社員、染谷辰雄さん(22)も「どうせ(総裁選には)投票できないし、興味がない。口だけじゃなく行動で見せてくれというのが本音」とあきらめたような顔で語った。
渋谷の若者の多くが「次期総裁は麻生氏」。もっとも、その理由は「何となく」「テレビが言ってるから」とメディアに流された感があった。神奈川県内の大学に通う中田俊介さん(19)は「麻生さんで決まりだから盛り上がりに欠ける。サブカル好きやオタクを強調し過ぎて、鼻につく」とばっさり。
「あえて選ぶなら」という条件つきで人気があったのは、石原伸晃元政調会長と小池百合子元防衛相。若さと女性という点で「日本を変えられるかも」と淡い期待が寄せられていた。
逆に、知名度が低かったのは、与謝野馨経済財政担当相。「名字も名前も読めない」という女子高生(16)も。石破茂前防衛相に至っては、ほとんど言及がなかった。
札幌市の高校2年、古山航さん(17)は「日本のトップがころころ変わって、外国から情けない国だと思われる。とにかく任期を全うしてくれる人ならいい」と苦笑いしていた。
ア○ウやコ○ケなんぞ珍しくもなんともない東京の人たちにとってみたら、小泉元総理のように話術があるわけでもない5人など「興味がない」のである。
今回の総裁選の街頭演説が新潟や北海道など地方に多めに組まれているのは、地方の人たちの物珍しさからくる野次馬心理を利用しようという事なのだろうが、政府の地方切捨てに対する怨嗟の声は、これらの地でも満ち満ちている。街頭演説に集まったからといって、いい気にならない事である。
実際、高知1区選出の福井照は、『週刊現代』の記事によると、当選がかなり危ぶまれているらしい。そんな福井へのテコ入れ目的も、高知での演説会にあったようだが、どうもテコ入れは思ったような効果を上げられなかったようだ。
そんな福井だが、今日の高知新聞二面には、こんな記事もある。
福井氏は麻生氏支持
自民党総裁選で支持する候補を未定としていた福井照衆院議員は(高知1区・古賀派)は13日、麻生太郎幹事長への支持を表明した。
高知市での総裁選街頭演説会前に同僚議員らとマイクを握った福井氏は、本県の景気低迷に触れて「あまりにも公共事業を軽視したからだ。構造改革で本当に痛めつけられた」として小泉政権の改革路線を批判。
「景気対策こそ今やるべき最大の課題だ。それを訴えている麻生候補と一緒に高知の再生に頑張りたい」と述べた。
・・・何というか、空いた口が塞がらない。前回の選挙で、小泉郵政選挙の尻馬に乗って当選したのは何処の誰だというのか!? 自民党の支持率が下がったのを見て、慌てて小泉批判をして見せるとは、まるで沈没船から我先に逃げ出そうとする鼠ではないかと言いたい。
紅星が言うまでもなく、結局自民党の議員というのは、危なくなったらいとも簡単に公約や主義主張を投げ出す節操無しだという事だろう。
一方、JCPがア○ウ氏の地元・福岡で行った12日の街頭演説には、雨にもかかわらず2500人が集まり、13日の大阪天王寺の街頭演説には3000人が集まったという事だ。
総選挙躍進へ 全国遊説スタート 財界・アメリカ中心の異常ただし「国民が主人公」の新しい日本を 志位委員長訴え 福岡・天神に2500人(しんぶん赤旗 9月13日付)
共産・志位委員長が全国遊説開始 「蟹工船」にも言及(JUNSKYブログ2008さん)
福岡・天神街頭演説に2,500人(ポラリス-ある日本共産党支部のブログさん)
悪政変える願い 共産党へ 大阪・天王寺駅前 市田書記局長訴え 3千人熱気(しんぶん赤旗9月14日付)
聴衆の人数では及ばないが、熱気では凌駕していたであろうJCPの街頭演説。残念ながら松山の市田さんの街頭演説会には参加できないけど、『四国は一つ』、今度こそ四国のJCPの議席奪還目指して、不肖紅星、知人友人に支持を訴えて行きたいと思っている。
最後、何か強引にまとめた感じでどうかと思いますが・・・
今日はこれまで。したっけね☆
この記事に対するコメント
TBありがとうございます
紅星さま、はじめまして。拙ブログへのTBありがとうございます。
実は総裁選の5候補は私どもの佐賀にもやってくるそうです。九州で3ヶ所しかないうちの、何で佐賀なのか、というかんじですが。しかも、合併前の旧東与賀町という、有明海沿岸の町でその名も「干潟よか公園」に来るのだそうです。本当に海の目の前の佐賀市の最南端の場所ですよ、ここに、いったい何人集まるのだろうか・・・・と思うのですが。
でも、他人事ではありません。その一週間後に、同じ東与賀町の文化ホールで大門実紀史参議院議員を迎えての演説会をするので。負けられませんわ!