・・・何というか、この人の思考回路は一体どうなっているのだろうか???
寝る前にもう一度ニュースをチェックしておこうかと思ってネットに接続したら、全く理解に苦しむ記事が目に飛び込んできた。
【以下、Yahoo!ニュースから】
中山前国交相が不出馬撤回=衆院選、県連は反発
10月16日20時45分配信 時事通信
自民党の中山成彬前国土交通相(衆院宮崎1区)が次期衆院選への不出馬を撤回し、立候補する意向を所属する町村派や宮崎県連の幹部に伝えたことが16日、分かった。同氏は17日、古賀誠選対委員長に出馬の意向を伝えるとともに、記者会見して表明する予定だ。
同派幹部によると、中山氏は地元支持者から「せっかく6回も当選を重ねたのだから辞めないでほしい」との声が寄せられたことを理由に挙げているという。
中山氏は、成田空港反対闘争などに関する一連の問題発言の責任を取り、在任わずか5日間で国交相を辞任。今月4日に次の衆院選に出馬しない考えを表明した。
これを受け、宮崎県連は後継候補を公募。既に応募は締め切られ、18日にも決定する段取りになっている。このため、県連側は中山氏の対応に強く反発、幹部は16日、「混乱するので出馬はやめてほしい」と同氏に伝えた。
【以上、引用終わり】
記事のように、自民党宮崎県連は中山氏の突然の再出馬宣言に大混乱の様子だ。
さもありなん、後継候補14名から、明後日にも公認候補を決定して記者会見をしようという時に、
「やっぱり俺が出る事にしたから、前の話はなかった事にしてくれや」
と言われたって困るだろう。
大体、中山氏は今になってこんな事を言い出して、公募の14名の方々に対して失礼だとは思わないのだろうか?これで中山氏が自民党の宮崎1区公認候補にでもなろうものなら、公募14名はいい面の皮というものだろうし、自分がもしその一人だったら、自民党に幻滅し、嫌悪感さえ持つかも知れない。
記事を見る限りでは、宮崎県連は中山氏に翻意を促す構えのようだが、もし中山氏があくまで再出馬にこだわるようならば、最悪自民支持層は中山氏と自民公認候補に分裂する恐れもある。
そうなれば誰が漁夫の利を拾うか?など言わずとも明らかだろう。
中山氏はかつて「自分がこのまま留まれば、総選挙で自民党の大苦戦が予想され、民主党政権必至だ」というような事を言ったそうだが、彼は自分の言った事を、もう忘れてしまったのだろうか?
中山氏の日教組批判には、本人いわく「山のような激励のメールやFAXがあった」そうだし、ネット界では主に右派ブログが中心になって擁護の論陣を張っているのも事実ではあるが、結局選挙で審判を下すのは全国の右派連中ではなく、他でもない宮崎1区の有権者の方々だ。右派ブロガーがいくら騒いでも、彼らに中山氏を当選させる力はないのだ(もっとも、全国の中山支持者が宮崎1区に住民票を移したり、労苦を厭わず宮崎1区に集結して選挙活動するというなら話は別だが)。
中山氏はどうも、全国から来る激励メールなどを読みすぎて錯覚してしまっているのではなかろうか?
彼のやっている事は、まさに『利敵行為』以外のナニモノでもない。
何か、彼の一連の言動を見ていると、彼こそが全国の自民党衆議院議員候補に対して放たれた
かくれ刺客
なのではなかろうか?とさえ思えてくるのである。
とにかく、彼の再出馬宣言は、民主をはじめとする野党勢力には僥倖、自民・公明の与党勢力にとっては大凶報であろう。
自民・公明政権にNO!な紅星としては、中山氏には大いに頑張ってもらい、自民・公明の議席減に貢献して頂きたいと思う。
(もっとも、彼の事だから、明日にはあっさりと再出馬を撤回しているかも知れないが)
それにしても、今までの自民党だったらこのような事はなかっただろうに・・・いよいよ自民党は消費期限切れということか・・・?
【10/17 19:00 追記】
最新の報道によると、やっぱり出ないことに決めたようだ。彼にも正常な判断力が残っていたようである。
中山前国交相「でない」「でる」…やっぱり「でない」(産経新聞)
・・・それにしても、まったく人騒がせな御仁だこと。
この記事に対するコメント
「ただの人」なら
「日教組打倒!」やら「神の国」やら、ナンボ叫んでも自由ですからね。
(黒い車に「日の丸」立てて、軍歌流してる団体と同じ)
そっちのほうが向いてるか。
日教組云々は~
中山は、今ではなく文相の時に言わなくても、自分の信念を貫けば良かっただけの事である。ただのヘタレのえぇぇぇカッコしいの馬鹿!こんな奴に右派がエールを送っているようじゃ情けないなァ・・・