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田母神・前空自幕僚長、更迭後(強制)定年退職

恐らく自衛隊史上、最も有名であろう空自幕僚長・田母神俊雄氏が、「我が国が侵略国家だったなどというのはまさにぬれぎぬ」という主旨の論文が公表された先月31日に即日更迭され、3日には定年退職扱いにされた。


【以下、高知新聞より引用】

更迭の前空幕長、定年退職 / 辞職拒否、責任追及は必至

2008年11月04日00時48分

 防衛省は3日、過去の侵略戦争などを正当化する論文を発表し、航空幕僚長を更迭されたばかりの田母神俊雄空将(60)=10月31日付で航空幕僚監部付=を3日付で定年退職とする異例の人事を発表した。本人が辞職や、懲戒処分への調査手続きを拒んだためとしている。

 政府は国会審議や外交への影響を避けるため、早期幕引きを図ろうとしたが、田母神氏は3日夜、東京都内で記者会見し「日本は侵略国家ではない」などと持論をまたも展開。政府見解を全面否定する発言を重ねたことで、中国、韓国が反発を強めるのは必至だ。

 野党側は、政府の任命責任やシビリアンコントロール(文民統制)の在り方を追及する考え。本人の参考人招致要求など攻勢を強める構えで国会審議にも影響しそうだ。

 防衛省の聴取に、田母神氏は自ら辞職する考えのないことを強調。論文発表が懲戒処分の対象に当たるかを調査する手続きにも応じない意向を示したため、同省は「空将の地位にとどめるのは妥当ではない」として定年退職に踏み切った。退職金は約6000万円という。

【以上、引用終わり】

この田母神論文については麻生総理さえ「立場上不適切」と述べ、首相官邸や自衛隊幹部からも批判の声が相次いでいる。

【JPN47ニュースより引用】

「支離滅裂そのものだ」 あきれ果てる官邸、防衛省

 更迭後、定年退職になった田母神俊雄前航空幕僚長(60)が3日夜、記者会見を開き「日本は侵略国家ではない」「自虐史観から解放されるべきだ」などとあらためて持論を展開したことに、官邸や防衛省からは「いったい何を考えているんだ」と驚き、あきれ返る声が上がった。

 官邸幹部の1人は、防衛省内で空自をやゆする表現を引用して「まさに、勇猛果敢、支離滅裂そのものだ」と吐き捨てるように言い、「救いは、中国、韓国が冷静に対応してくれたことだ。日本として恥ずかしい限りだ」と話した。

 田母神前空幕長は、3日までの防衛省の事情聴取に辞職の意向がないことを表明。防衛省幹部は「本人が(辞職に)応じなかったから、仕方なく定年退職にした。空将の身分にとどめておくことはできなかった。本来は懲戒処分にしたかった」と悔しさをにじませた。

 自衛隊幹部の中でも批判の声が圧倒的。陸自の一佐は「空幕長がシビリアンコントロール(文民統制)に反する発言をすることが許されるはずがない。自衛隊の信頼が揺らいでしまう」。

 海自の二佐は「特殊部隊養成課程の隊員が死亡した事件で『旧軍のようだ』と批判されたばかりなのに…」と悔しそうに話した。


【時事通信ドットコムから】

「誠に不適切」と海幕長=田母神氏論文に内部からも批判

 海上自衛隊トップの赤星慶治海上幕僚長は4日の記者会見で、過去のアジア諸国への侵略を正当化する内容の論文を発表した田母神俊雄前航空幕僚長=3日付で定年退職=について、「空幕長という立場を考えた場合、誠に不適切だ」と述べた。侵略を認める政府見解と異なる意見を発表したことに、自衛隊内部からも批判の声が出た形だ。
 
 赤星海幕長は「個人的な見解で(論文を)出したということなので、内容についてのコメントは控える」としながらも、「明らかに政府見解と異なる内容だ」と批判した。田母神氏が応募した民間企業の懸賞論文には自衛官が多数応募していたが、海幕長は「現時点の調査では、海幕内には(応募した自衛官は)いない」とした。(了)

【引用終わり】

また、いつもは産経と似たり寄ったりの社説を載せる『読売』まで、今回は産経と異なる田母神氏批判を行っている。

【引用始め】

空幕長更迭 立場忘れた軽率な論文発表(11月2日付・読売社説)

航空自衛隊のトップという立場を忘れた、極めて軽率な行為だ。

 政府は、「我が国が侵略国家だったというのは濡(ぬ)れ衣(ぎぬ)だ」などとする論文を発表した田母神俊雄・航空幕僚長を更迭した。

 麻生内閣も、「植民地支配と侵略によって、アジア諸国の人々に対して多大の損害と苦痛を与えた」として反省と謝罪を表明した1995年の村山首相談話を踏襲している。

 浜田防衛相は、「政府見解と明らかに異なる意見を公にすることは、航空幕僚長として、大変不適切だ」と更迭の理由を述べた。当然だろう。

 論文の内容が判明した直後、迅速に人事を断行したのは、国会審議や近隣諸国との関係に及ぼす悪影響を最小限に抑える狙いもあったとみられる。

 論文は、民間企業の懸賞論文に応募したものだ。戦前の日本による植民地支配や昭和戦争について、一貫して日本の立場を正当化しようと試みている。

 日中戦争については、「我が国は蒋介石により引きずり込まれた被害者」と主張している。だが、戦争全体を見れば、日本の侵略だったことは否定できない。

 日米戦争の開戦も「アメリカによって慎重に仕掛けられた罠(わな)」と決めつける。

 論文は、事実誤認や、歴史家の多くが採用していない見方が目立っており、粗雑な内容だ。

 もとより、歴史認識というものは、思想・信条の自由と通底する面があり、昭和戦争に関して、個々人がそれぞれ歴史認識を持つことは自由である。

 しかし、田母神氏は自衛隊の最高幹部という要職にあった。政府見解と相いれない論文を発表すれば重大な事態を招く、という認識がなかったのなら、その資質に大いに疑問がある。

 論文には、集団的自衛権が行使できないとする政府の憲法解釈や自衛隊の武器使用の制約など、重要な問題提起も含まれている。だが、この論文の文脈の中で主張しても、説得力を持たない。

 こうした問題の多い論文の発表を、なぜ、だれもチェックできなかったのか。これでは、自衛隊に対する国民や諸外国の信頼が揺らぎかねない。

 防衛省は、今回のような事態の再発を防ぐには、制服組の自衛官の教育と人事管理を強化する必要がある。政治の文民統制(シビリアンコントロール)のあり方も問われかねない。

(2008年11月2日02時16分 読売新聞)

【以上、引用終わり】

一部には、今回の田母神論文を絶賛し、「中韓の圧力に屈するな」という論調もネット界には見受けられるが、紅星からすると『頓珍漢』としか思えない。

これが中韓などの、ネット右派でいう『特定アジア』だけだったら、官邸も、防衛省も、『読売』などのマスコミもここまで大慌てで田母神氏を更迭・定年退職させたり、大々的な批判を行ったりはしないだろう。

この論文の一番の『問題点』

>実は蒋介石はコミンテルンに動かされていた。・・・我が国は蒋介石により日中戦争に引きずり込まれた被害者なのである。

>もし日本が侵略国家であったというのならば、当時の列強といわれる国で侵略国家でなかった国はどこかと問いたい。よその国がやったから日本もやっていいということにはならないが、日本だけが侵略国家だといわれる筋合いもない。

>さて日本が中国大陸や朝鮮半島を侵略したために、遂に日米戦争に突入し3 百万人もの犠牲者を出して敗戦を迎えることになった、日本は取り返しの付かない過ちを犯したという人がいる。しかしこれも今では、日本を戦争に引きずり込むために、アメリカによって慎重に仕掛けられた罠であったことが判明している。実はアメリカもコミンテルンに動かされていた。・・・

>ルーズベルトは戦争をしないという公約で大統領になったため、日米戦争を開始するにはどうしても見かけ上日本に第1 撃を引かせる必要があった。日本はルーズベルトの仕掛けた罠にはまり真珠湾攻撃を決行することになる。さて日米戦争は避けることが出来たのだろうか。日本がアメリカの要求するハル・ノートを受け入れれば一時的にせよ日米戦争を避けることは出来たかもしれない。しかし一時的に戦争を避けることが出来たとしても、当時の弱肉強食の国際情勢を考えれば、アメリカから第2, 第3 の要求が出てきたであろうことは容易に想像がつく。結果として現在に生きる私たちは白人国家の植民地である日本で生活していた可能性が大である。文明の利器である自動車や洗濯機やパソコンなどは放っておけばいつかは誰かが造る。しかし人類の歴史の中で支配、被支配の関係は戦争によってのみ解決されてきた。強者が自ら譲歩することなどあり得ない。戦わない者は支配されることに甘んじなければならない。

>さて大東亜戦争の後、多くのアジア、アフリカ諸国が白人国家の支配から解放されることになった。人種平等の世界が到来し国家間の問題も話し合いによって解決されるようになった。それは日露戦争、そして大東亜戦争を戦った日本の力によるものである。もし日本があの時大東亜戦争を戦わなければ、現在のような人種平等の世界が来るのがあと百年、2 百年遅れていたかもしれない。

>・・・東京裁判はあの戦争の責任を全て日本に押し付けようとしたものである。そしてそのマインドコントロールは戦後63 年を経てもなお日本人を惑わせている。・・・このマインドコントロールから解放されない限り我が国を自らの力で守る体制がいつになっても完成しない。アメリカに守ってもらうしかない。アメリカに守ってもらえば日本のアメリカ化が加速する。日本の経済も、金融も、商慣行も、雇用も、司法もアメリカのシステムに近づいていく。改革のオンパレードで我が国の伝統文化が壊されていく。・・・私は日米同盟を否定しているわけではない。アジア地域の安定のためには良好な日米関係が必須である。但し日米関係は必要なときに助け合う良好な親子関係のようなものであることが望ましい。子供がいつまでも親に頼りきっているような関係は改善の必要があると思っている。

>今なお大東亜戦争で我が国の侵略がアジア諸国に耐えがたい苦しみを与えたと思っている人が多い。しかし私たちは多くのアジア諸国が大東亜戦争を肯定的に評価していることを認識しておく必要がある。・・・タイで、ビルマで、インドで、シンガポーで、インドネシアで、大東亜戦争を戦った日本の評価は高いのだ。我が国が侵略国家だったなどというのは正に濡れ衣である。

>人は特別な思想を注入されない限りは自分の生まれた故郷や自分の生まれた国を自然に愛するものである。日本の場合は歴史的事実を丹念に見ていくだけでこの国が実施してきたことが素晴らしいことであることがわかる。嘘やねつ造は全く必要がない。個別事象に目を向ければ悪行と言われるものもあるだろう。それは現在の先進国の中でも暴行や殺人が起こるのと同じことである。

と、抜き出してみたように、中韓のみならず、アメリカやイギリスなどの『白人国家』にもケンカを売り、東南アジア諸国には『お前らが独立できたのは日本のおかげだ』と恩の押し売りをしているところである。

(これだけだと、何か紅星が作為的に抜き出しいじっていると思われる方がいるだろうから、そんな方は

http://www.apa.co.jp/book_report/images/2008jyusyou_saiyuusyu.pdf

に飛び、直接全文を読まれればよろしい)

 何の事はない。彼は靖国神社の歴史観を代弁しているだけなのだが、それはアメリカの、そして国際社会における第二次世界大戦の見方と真っ向から衝突するものである。このような史観の持ち主が同盟軍トップの一人にいるというのは、ペンタゴン(米国防総省)としても危うさを感じたのではあるまいか。

 ホワイトハウスやペンタゴンはこの件に関して、表立って声明を出していないので断言はできないが、そのサイドから何らかの動きがあったのではないか?と紅星は推測してしまうのである。

 常日頃アメリカ政府を批判する紅星も、第二次世界大戦が日本の自衛戦争であったか、それとも侵略戦争であったかについては、意見を同じくする(もっとも、広島・長崎への原爆投下や都市への無差別爆撃、東京裁判の一部については厳しく糾するが)。

今回の一件は、靖国史観が如何に現在の国際社会の認識からかけ離れているのかを国際社会に露見させた出来事であると、紅星は捉えている。

【参考ブログ】

制服組の暴走(言論によるクーデター)は、政府の任命と監督責任。 (大脇道場さん)

田母神俊雄空幕長の『論文』はアジア的にもアメリカ的にもダメで、「学問研究の成果」にも値しなかった (村野瀬玲奈の秘書課広報室さん)

演じるのは田母神前空幕長だけれど、脚本を書いたのは誰? (とむ丸の夢さん)

「侵略国家は濡れ衣」を認めないのはアジアなの?  (飯大蔵の言いたい事さん)

誑かされる (そいつは帽子だ!さん)

田母神前空幕長、定年退職扱いだって (JUNSKYblog2008さん)

日本の侵略を否定する論文を書いた空幕長を更迭 (ポラリスさん)

こんなやつが空軍トップだったのかよ(^o^) (土佐高知さん)

ドイツならば刑事裁判に問われかねない「論文」 (たかしズムさん)

できそこないの陰謀史観に満ちあふれた田母神俊雄論文のお粗末 (kojitakenの日記さん)




【余談】 今、ネット検索していたら、面白いジョーク記事を発見!

田母神前空幕長「表現の自由守れ」麻生総理自宅見学ツアー実施へ









 

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田母神俊雄空幕長の『論文』はアジア的にもアメリカ的にもダメで、「学問研究の成果」にも値しなかった

田母神俊雄空幕長更迭のニュース。この更迭は当然と思う一方で、知っておくべきこともあります。いくつか引用とともにリンクします。 ●... 村野瀬玲奈の秘書課広報室【2008/11/05 00:14】

NO.682 制服組の暴走(言論によるクーデター)は、政府の任命と監督責任。

 週明け国会の大きな争点になるだろう。 2日の各誌は、全国紙地方紙とも社説でこの問題を扱っていたようだ。 背景に日本政治の保守化と中... 大脇道場【2008/11/05 00:39】

田母神前空幕長、定年退職扱いだって

 朝日新聞などによると、 【「我が国が侵略国家だったのはぬれぎぬ」と主張する論文を書き、更迭された航空自衛隊の田母神(たもがみ)俊雄・前航空幕僚長(60)が3日、都内で会見を開き、「断腸の思い」としながらも、論文に書かれた政府見解を否定する内容について JUNSKYblog2008【2008/11/05 00:47】

演じるのは田母神前空幕長だけれど、脚本を書いたのは誰?

見事に脚本通りですね。  田母神前空幕長の更迭劇。  更迭により、つまるところ定年。開き直り会見。   本人が辞職や懲戒処分への... とむ丸の夢【2008/11/05 10:04】

小選挙区で日本共産党公認候補が当選したら、その選挙区で投票してくれた有権者たちを誉めてやりたい!

 私が応援する日本共産党、その政党の活動をしている私からすると、選挙で投票してく 嶋重ともうみ☆たしかな野党 支え続けて 上げ潮めざす!【2008/11/19 21:22】

『署名なんて力になるのか?』なるんです。共産党国会議席が減る“逆風”の中で10年以上そのまま消費税率

 ↑こういう事実は多分、「知らない人が多い」というよりも、「気付いてない人が多い 嶋重ともうみ☆たしかな野党 支え続けて 上げ潮めざす!【2008/11/19 21:27】

『(消費税増税がイヤだといって)大企業に増税したら、大企業が海外へ逃げる』そう言う自民党をあざ笑う

 政府・与党の「追加経済対策」について 暮らし応援する政治こそ 志位委員長が会見 嶋重ともうみ☆たしかな野党 支え続けて 上げ潮めざす!【2008/11/19 21:30】


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