プロフィール

紅星龍水

Author:紅星龍水
管理者:紅星龍水(あかぼし・たつみ)
 元は道産子だったが、土佐の魅力にとり憑かれ、19で大学合格を機に土佐へ移り今に至る
(これも「苗字」の呪いか!?)。
 土佐錦魚・日淡(日本産淡水魚)大好き!、放浪癖ありの三十路Comunistaであります。
座右の銘は『好い加減にいいかげん☆』

 なお紅星は一応日本共産党員ですが、不良党員ですので、党本部の見解と異なる意見を当ブログに書き込むことがまま在ります事を予めお断りしておきます。

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多喜二と秋水

 今日2月20日は「多喜二忌」−73年前、「蟹工船」などで知られる作家・小林多喜二が特高の拷問で虐殺された日である。

 実は私・紅星の実家は小樽で、親が学校の教員であった事や、祖父が北海道拓殖銀行(多喜二の元職場。もっとも祖父は多喜二没後の入社なのだが)の行員だったという縁もあって興味があり、小樽文学館の「多喜二コーナー」や、旭展望台の「多喜二文学碑」によく行ったものである。また同じ小樽の先輩として、軍国主義に反対して志半ばで倒れた彼を誇りに思うし、今でも彼が直接の先輩筋にあたらないことが誠にもって残念である。
 ※余談ながら、多喜二と小樽高商(現小樽商大)の同期で小説家の伊藤整は、紅星の小学校と高校(旧制小樽中学)の先輩にあたる。さらに余談だが、日本共産党の佐々木憲昭衆議院議員は北海道出身で、多喜二の後輩(小樽商大卒)にあたる人である。

 そう言っておきながら、小樽在住中は一度も多喜二忌に参加していないし(もっとも当時は中高生なのだから無理なのだが)、多喜二の作品を読むようになったのもこの3・4年の事である。否、高校生の時も幾度か読もうと試みたことはあったのだけれど、多喜二の個性的な文章は当時の紅星には強烈すぎて途中でよう読まなくなってしまうのだった。

 その後大学で高知に来て多喜二に接する事はほとんど無くなったが、今から5年?ほど前か、突然その機会は巡ってきた。知人から前進座の「母」という演劇を観ないかと誘われたのだ。この演劇は三浦綾子氏の小説が原作で、多喜二の母・セツが主人公である。正直、観ようかなと思ったのも郷里へのノスタルジーからだったように思うが、多喜二の感性や人間性、また母セツの愛などに深い感銘を覚え、その会場で小説「母」を買って読んだ。また高校時代にザセツした彼の作品に再トライしてみようと、帰省時に小樽文学館で小説集「ザ・多喜二」(第三書館・2500円)を購入し、小樽からの帰路かぶりつきで読みながら幡多へ戻って来た事だった。今では読むたび改めて「多喜二って凄ェなぁ!」と実感させられ、この本は少々かさばるのが難点だが、JRなどでどこか遠くに移動するときにはしばしば車中で読みふけっている。

さて、ここまで読んでこられた中に「何で今回の題名が“多喜二と秋水”なのか?」と思われる方がいるかも知れない。実はもう知っている方も大勢いるだろうが、多喜二の作品に秋水が出てくる箇所があるのだ。
 その作品は「東倶知安行」。当時の無産政党・労農党公認で北海道選挙区に出馬した島田正策の選挙戦のルポルタージュ的小説(でいいのかな?間違っていたらご指摘お願いします)である。紅星の好きな作品の一つなのだけれども、登場人物の一人に地元の老活動家がおり、その老人は酔うと「幸徳秋水」の話をする癖があるといったくだりがあり、初めて読んだ時に多喜二と秋水につながりがあることに妙な嬉しさを覚えた事だった。

 多喜二の郷里・北海道小樽と秋水の郷里・幡多中村。この二つの遠く離れた地をともに「ふるさと」とすることになったのは二人の縁があるのか、はたまた自分の「苗字」の奇妙な因縁なのかともしばしば思ってしまうが、何かと怠惰に流れがちな日常の中、ふと偉大なる先人に思いを馳せ、二人の願った「非戦・平和」の日本を守る為に頑張らねばと襟を正す日々である。
 

テーマ : 戦後60周年 - ジャンル : 政治・経済

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「島田正策」のモデルは「山本懸蔵」ヤマケン。「島田」は、多喜二の活動の先輩格にあたる人物です。
多喜二の高商の卒論は クロポトキン「パンの略取」でした。

中江兆民がピンチです.

 秋水の先生,中江兆民のこともお忘れなく.高知市の新堀川のほとりに兆民の生誕地があります.橋本県政は,その新堀川に蓋をして大きな道路を造ろうとしています.

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