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湯浅誠氏、内閣参与辞任を申し入れ(産経)

 先日、yahooニュースをチェックしていたら、湯浅誠さんが内閣参与の辞任を申し入れた記事が出ていた。

【以下、yahooニュース】から引用開始

「派遣村」元村長の湯浅氏、内閣参与辞任申し入れ
2月19日12時42分配信 産経新聞


 「年越し派遣村」元村長で内閣府参与の湯浅誠氏が政府側に辞任を申し入れていることが19日、分かった。菅直人副総理・財務相が同日午前の記者会見で明らかにした。

 年末年始に住居がない失業者への宿泊場所提供などに取り組んできた湯浅氏は昨年10月、菅氏の要請で参与に就任。17日に首相官邸で鳩山由紀夫首相に辞任を申し入れた。ハローワークで生活保護相談も受けられる「ワンストップサービス」の導入などで一定の区切りが付いたと判断したとみられる。

 ただ、菅氏は「もともと昨年末までという話だったが、私も首相も継続してほしいと言っている。貧困問題は状況が改善されておらず、同じ立場で協力してほしい」と述べ、慰留を続ける考えを示した。

【以上、引用おわり】


 紅星はこの記事を読んで『さもありなん』と感じたところだった。

 と言うのも、年明けの毎日新聞の特集に、湯浅さんの苦悩が報じられていたからである。

【以下、『毎日』1月9日付1、2面より引用はじめ】

《ガバナンス 国を動かす⑦ 第一部政と官》

 派遣村村長に壁
 困窮者救済 自治体そっぽ

 湯浅誠氏(40)は、動きの鈍い官僚たちにいらだっていた。

 「居酒屋で『本日のおすすめ』を売りたければ、客に声をかけますよね。学生アルバイトだって分かるのに、なぜ、やらないんですか」

 08年末、東京・日比谷公園に出現した「年越し派遣村」の元村長。貧困問題のアドバイザー役を菅直人副総理に頼まれ、内閣府参与として政府に入った。「政治任用」の人事だ。昨年10月15日に政府が開いた緊急雇用対策本部の準備会合では、さっそく生活困窮者への支援策をA4判にまとめて提出した。

 派遣村の経験から湯浅氏がこだわったのは、ハローワークと自治体、社会福祉協議会に分かれた就労支援や生活保護の申請窓口を一本化する「ワンストップ・サービス」の提供だ。年末年始に「全国の大都市圏、政令市、中核市で行う」と記した。厚生労働省の山井和則政務官も了承し、政治主導で支援策が実現すると考えていた。

 ところが、10月20日に見せられた緊急雇用対策の原案に驚かされる。全国展開するはずが、「東京、大阪、愛知で試行する」と3都府県限定に変わっていたからだ。湯浅氏は慌てて地名の後に「等」と付け加えて3日後の発表にこぎつけた。

 支援の規模をしぼろうとする背景にはなにがあったのか。それは、不況下で増加する一方の生活保護費をめぐる、国と地方のいびつな駆け引きだった。

 生活保護費は国が4分の3、自治体が4分の1を負担する。昨年10月の生活保護受給世帯は過去最多の128万世帯(前年比14万増)に達し、地方財政を圧迫し続けている。

 湯浅構想に、多くの自治体が尻込みした。生活保護の申請まで受け付けたら負担がさらに増えてしまう。負担を抑えるには、窓口を設けなければいいという論理だった。

 ワンストップ・サービスは昨年12月、全国204カ所で実施された。ただ、生活保護申請を含む窓口一本化は実現しなかった。「政治主導」のスローガンだけでは打ち砕けない厚い壁を思い知った。

村長」の苦悩  縦割り変革 及ばず

 元日の昼過ぎ。鳩山由紀夫首相は、東京都が緊急雇用対策として渋谷区の国立オリンピック記念青少年総合センターに開設した「公設派遣村」を視察し、貧困問題に取り組む姿勢をアピールした。

 青少年センターは文部科学省所管の独立行政法人が運営する。厚生労働省が協力を打診したところ、文科省は難色を示し、交渉は政治家同士の話し合いに。ところが、両省の政務官による協議でも結論は出なかった。

 事態の打開に動いたのは、元村長の湯浅誠内閣府参与だ。菅直人副総理や連合の笹森清元会長らを通じて川端達夫文科省に働きかけ、ようやく前向きな返事をもらった。役割分担のはっきりしない「政」と「官」のすき間を、埋める必要があった。

 「私が舞台を設定するから、思うようにやってくれ」。菅氏が湯浅氏に参与就任を打診したのは昨年10月4日。「自分の人生は7割が選挙。残りの3割で政策を考えてきた。現場で10割やってきた君にかなうわけがない」。政府に協力すべきかどうか悩んでいた湯浅氏を菅氏はそういって口説いた。

 政府での肩書は当初の「国家戦略室政策参与」からなぜか「内閣府参与」に。「雇用対策は国家戦略室の仕事ではない」と説明されたが、民主党内に湯浅氏の起用を快く思わない議員がいるといううわさを後で聞かされた。

 「貧困問題という視聴率の高い分野に、政治家が湯浅氏を引っ張ってきた」。厚労省内にも冷ややかな声がある。社会援護局の幹部は湯浅氏の信念に共感しつつ、不満を漏らした。「カネがない中で人や組織を動かすのに苦労していることを湯浅さんは分かっていない」

 官僚との距離を縮められないまま年末が近づき、湯浅氏は生活費貸付制度や雇用保険の改善を提案した。だが、各課の担当者から返ってくるのは「財務省が認めてくれない」「実現は難しい」という返事ばかり。湯浅氏の目には「縦割りの法律や制度の枠の中でできない理由を探している」ように映った。

 ワンストップ・サービスや公設派遣村が実現したのは、貧困問題に理解のある菅氏や山井和則厚労政務官らが政権にいたからだ。ただ、官僚機構を動かして政策の枠組みを変えるまでにはいたっていない。

 「個人プレー頼みの粗削りで不安定な政治主導がどこへ向かうのか、まだ政治家にも官僚にも見えていない」。参与の仕事を続けるべきかどうか、湯浅氏はまだ決めきれないでいる。

【以上、引用おわり】



 政府が内閣府参与に湯浅さんの起用を発表したのは10月14日。

 「派遣村」村長 湯浅氏、国家戦略室政策参与に(読売新聞)

 実はその2日前の12日、高知市で『反貧困ネットワーク』主催で湯浅さんを招き、『派遣村から見えたものと今後の課題』と題する講演会が盛況のうちに取り組まれた。

 091012湯浅誠さん講演会in高知その1 091012湯浅誠さん講演会in高知その2

湯浅さんはその講演会のなかで、

「今の状況は、一旦職を失ったら奈落の底まっしぐらの滑り台社会になってしまっている」

「高知のような地方では都市部のような悲惨な状態が実感できないだろうが、地方では親という『最後のセーフティネット』が働く一方、そのような状況を家族内で囲い込んでしまい、表面化するのは親がいよいよ囲いきれなくなった時。今の地方の不況の深刻化を考えると、破局した時には、都市部より悲惨になる可能性もある」

 「そのような滑り台状態を防ぐためには、失業・求職・生活保護などの各段階で『受け皿』をつくり、奈落の底まで落ちないようにする施策が必要不可欠」

と力説されていた。

 講演会後、「湯浅さんと懇親会をやる」というので、会費4千円は痛かったのと、車で帰るため一滴の酒とて飲むこと許されじ、だったが、その宴席には多士多才、民主・共産・社民各党、連合、全労連などの労組や諸団体の名のあるお歴々が集結し、組織・党派を超えて、時には意見をたたかわせ、時には和やかに交流を深め合った。

 091012高知・湯浅誠さん講演会後懇親会

 そしてその宴席の最後、湯浅さんの挨拶で、「これはまだ迷っているのでこの場の話ということにして貰いたいのですが・・・」と前置きされた上で、政府国家戦略室参与への打診の話がある事と、それに対し湯浅さんは、新聞記事にあった『ワンストップ・サービス』の実施を条件として出したこと、「しかし、年末の派遣切り労働者のことを考えると現場にいたいという迷いもある」という率直な迷いが吐露された。

 091012高知・湯浅誠さん講演会後懇親会での湯浅さんあいさつ

 その場にいた高知の衆は、「それはすごい!ぜひとも参与になってもらって、問題の解決に辣腕を振るって欲しい」と、こぞって就任を後押しした事だった。

 湯浅さんは13日に帰京し、菅さんと会っているから、参与へ決心されたのは、高知の宴席でのことがあったと思っている。
 
 しかしその後、記事のように貧困問題解決はなかなか進まず、現場復帰への想いが募って、今回の参与辞任となったのでは・・・と、これは紅星の勝手な推測である。

 湯浅さんが参与になった時、「民主党に取り込まれた」と評したブロガーさんもいたが、紅星の見る限り、湯浅さんは飄々として政治への欲は全くなく、とにかく目の前の貧困をどうにかしたいんだという一心で活動を続けており、諸政党とは一定の間隔を置きながら、協同点で連帯する事に主眼を置いているように感じた。

 その湯浅さんのもとに、日頃は路線対立でそっぽを向いている高知の政党・労組・諸団体の重鎮が、酒を酌み交わし、如何に貧困問題解決をはかるか意見を交わし、ついにはその場で、連合・全労連分裂後高知市ではずっと途絶えてきた『統一メーデー』(余談ながら、我が四万十では80回一貫して『統一』が固く守られている)が、一次会は分裂のまま開かれるが、二次会で復活するということになったのである!!

 まこと湯浅さんの『人となり』が成せる事か。

 湯浅さんは『NPO自立生活サポートセンター もやい』の所長でもあるが、湯浅さん自身が人と人、組織と組織を『舫う』(船と船とをつなぎ合わせる)役回りを演じている。

 現在、NHKでは『龍馬伝』が放送中だが、紅星が見るに、タイプこそ違えど、湯浅さんは
『平成の龍馬』
である。

 大政奉還後、龍馬は新政府入りを断り、飽くまで在野で日本の発展に尽くそうとした感があるが、湯浅さんも、『官』の壁を目の当たりにして、その経験も活かしつつ、飽くまで在野で『反貧困』とたたかっていかれる事であろう。

 一段と存在感の増した湯浅さんの今後の活躍を大いに期待すると同時に、『反貧困』はJCPの存在意義であり、その一員として自分は何を成すか、熟考し、行動したいと考える次第である。




 以上、今回もこれまで。 したっけ



 

  

 
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この記事に対するコメント

Re)湯浅さんが内閣参与辞任申し出


NHKスペシャルで、湯浅さんの活動ぶりを報道するようです。
NHKのことですから、どこまで切り込めるかは疑問ですが、必見ですね。

権力の懐に飛び込んだ男、100日の記録
http://www.nhk.or.jp/special/onair/100228.html
NHK総合テレビ
2月28日午後9時~9時49分

【2010/02/23 23:24】URL | きんちゃん #-[ 編集]

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