JCP党員・支持者の“奇妙”な投票行動

 参議院選挙が終わり、はや3週間になろうとしているが、3年前と同様に参議院比例区の各都道府県におけるJCPの得票および比例候補者の得票数を分析していて、慙愧(ざんき)に耐えないことが事がある。それは何か?

 25回党大会決議案で、参議院議員選挙にあたっての方針として『…比例代表選挙では、「日本共産党」と党名での投票をよびかけることを基本にする。…』と提案された段階で、もっと強く撤回を求めるべきであったと。

 それこそ、『党大会意見書』で『選挙ポスター・配布ビラの改善と、ポスター貼りまくり作戦』を意見し、一定中央もそれに応えてくれた事は満足している。が、今思えば、それよりも優先して、上記の意見を具申するべきであったと、ここ3回の参議院選挙比例区結果をまとめながら臍を噛む思いでいっぱいである。

 他のJCP党員および一部の支持者諸兄の激烈な批判や反論を覚悟の上で、敢えて言おう。

 先に挙げた『決議方針』は愚策中の愚策であったと!!

 何故、紅星がそこまで言い切るか、以下に解説していくとする。

※ 党員・支持者諸兄には不愉快な内容が少なからずあるかも知れぬが、総務省発表の資料等、事実に即して分析した上での結論であり、何卒、今後のJCPの反転攻勢を願う赤心からの諫言とご理解頂きたい。


 まず、この文章を書くにあたって、3年前の記事『6年後こそ中四国の議席回復を!』同様、各都道府県選挙管理委員会のwebサイトにアクセスし、今回のJCPの各都道府県における得票数およびその中での記名票数、そして比例候補18名の得票数をexel入力した。
 加えて、今回は総務省の中央選挙管理委員会webサイトにもアクセスし、前回(2007)および前々回(2004)の結果とも比較検討を行った。

 その結果、3年前は『仮説』に過ぎなかったある事実が浮き彫りになった。

 それが表題にある、JCP党員および支持者だけが取る、“奇妙”な投票行動である。具体的に言うならば、

『JCP党員と(一部の?)支持者の少なくない人々は、比例登載候補者の1番と名簿最後の候補者に投票する』

という事である。

 3年前にこの『仮説』を抱いた時、『このままでは、二次発表分の名簿最後の候補者が現職を押しのけて国会議員になりゃせんろうか…?』とも思ったが、名簿最後の吉岡正史さんは、JCP党内6位の得票(18261.8票)はすれども、5位の春名なおあきさん(中四国九州沖縄地域:24898票)とは6,600票余りの差があるけん、まさかねぇ…とは思っていた。

 しかし、前回の比例区方針は『党員は地域担当候補名を、支持者・有権者には基本的にJCPの党名での投票を呼びかける』であったが、今回は先述したように『党名での投票をよびかけることを基本にする』と縛りを掛けてしまった。
 この結果どういう事が起こったのか?と言うと、何と党員まで比例名簿候補者名ではなく、JCPの党名を書く人が増えてしまったのである。そしてその傾向が特に強かった、北信越東海地域候補の河江明美さん(17,949票)より、全国からくまなく堅実に票を集めた比例名簿最後の森正明さん(21,572.718票)が上回り、ついに党内順位5位にまでなってしまったのである。中央は『比例5議席+小池さん』の6議席を目指すとしていたが、仮に比例で5議席取れていたとしても、河江さんではなく、森さんが議員になっていた訳だ。

 正直、森さんにそんな全国的な知名度があるとは思えない。森さんに投票した有権者の方々も、恐らく森さんがどういう人かなぞ知らずに投票したと予想される。しかし、今回を含めた3回の参議院比例区の名簿登載最後の候補者の得票数を見ると、

 2004年(第20回) 綿貫 英彦さん: 7,043  票
 2007年(第21回) 吉岡 正史さん:18261.8 票
2010年(第22回)  森 正明さん:21,572.718票

と、回を重ねるごとに得票数を増やしてきている。

 ここで、長くなり恐縮だが、今回の各都道府県における比例区候補者上位5人を示そう。

☆北海道・東北・北関東(担当候補 大門みきしさん)
 北海道:①大門7,683 ②市田2,083 ③岡千陽1590.88 ④森954.825 ⑤小林解子627.956
 青 森:①大門1,521 ②市田441 ③森253 ④小林169.706 ⑤岡106.468
 岩 手:①大門1,883 ②市田376 ③森174 ④田村74.559 ⑤岡74
 宮 城:①大門2,447 ②市田956 ③森247.777 ④岡190 ⑤小林179.336
 秋 田:①大門1,136 ②佐藤長右衛門1018.653 ③市田247 ④森92 ⑤小林51
 山 形:①大門1,037 ②市田415 ③森208.772 ④小林82 ⑤田村73.318
 福 島:①大門2,000 ②市田679 ③森318 ④小林212.784 ⑤岡190.98
 茨 城:①大門1,641 ②市田695 ③森319.5 ④小林216.363 ⑤岡195.71
 栃 木:①大門953 ②市田373 ③森143 ④小林70.876 ⑤田村69.514
 群 馬:①大門2,280 ②市田504 ③森178 ④小林149.858 ⑤岡110.421
 埼 玉:①大門10,609 ②市田3,076 ③田村1388.281 ④森850 ⑤小林568.725

☆東京・南関東(担当候補 田村智子さん)
千 葉:①田村4596.547 ②市田2,434 ③森623 ④片山和子493.99 ⑤小林420.515
東 京:①田村25820.045 ②市田8,134 ③森2141.413 ④小林1813.745 ⑤岡1105.567
神奈川:①田村6,833.092 ②市田3,453 ③森1320 ④浜田良之1237.153 ⑤小林729.841
山 梨:①田村826.191 ②市田245 ③森124 ④小林100.607 ⑤岡83.777

☆北信越・東海(担当候補 河江明美さん)
 新 潟:①河江1203 ②市田596 ③森225.329 ④小林164.904 ⑤大門120
 富 山:①市田421 ②河江295 ③森181 ④大門82 ⑤田村55.003
 石 川:①河江565 ②市田205 ③森151 ④小林46.309 ⑤西田静郎44
 福 井:①河江308 ②市田235 ③森125.666 ④大門51 ⑤岡48
 長 野:①河江1,348 ②市田1,047 ③森583 ④田村429.82 ⑤小林285.553
 岐 阜:①河江2,303 ②市田1,180 ③森520.846 ④大門239 ⑤小林186.326
 静 岡:①河江2,042 ②浜田良之1,358.133 ③市田1,280 ④ 森650.229 ⑤大門239
 愛 知:①河江4,455 ②市田2,805 ③森1,106 ④小林638.118 ⑤大門590
 三 重:①市田823 ②河江783 ③森412.437 ④大門152 ⑤岡128.25

☆近畿(担当候補 市田忠義さん)
滋 賀:①市田3,704 ②森640.739 ③小林333.547 ④大門238 ⑤岡206.362
京 都:①市田8,601 ②大門984 ③森589 ④小林455.152 ⑤岡353.805
大 阪:①市田17,518 ②森2,512 ③大門1,740 ④岡1383.617 ⑤小林1,328.041
兵 庫:①市田8,207 ②森984 ③岡612.415 ④大門543 ⑤田村526.67
奈 良:①市田2,466 ②森232.447 ③大門182 ④岡120 ⑤小林119.002
和歌山:①市田1,755 ②森160 ③岡115 ④大門103 ⑤小林99.061

☆中国・四国・九州沖縄(担当候補 仁比そうへいさん)
鳥 取:①仁比464 ②市田178 ③浜田良之110.996 ④森56.004 ⑤岡29
島 根:①仁比896 ②市田204 ③森98.013 ④大門34 ⑤小林29.574
岡 山:①仁比1,971 ②市田553 ③森294.023 ④岡111.624 ⑤神田美佐子86
広 島:①仁比1,781 ②市田951 ③森385.022 ④大門229 ⑤岡126.505
山 口:①仁比1,578 ②市田669 ③森396.007 ④大門226 ⑤岡178.478
徳 島:①仁比1,154 ②市田448 ③森233.04 ④岡150.983 ⑤大門145
香 川:①仁比1,463 ②市田498 ③森227.03 ④岡125.619 ⑤大門94
愛 媛:①仁比1002 ②市田531 ③森214.08 ④岡177.991 ⑤大門94
高 知:①仁比1548 ②市田218 ③森98.041 ④田村96.128 ⑤岡33.307
福 岡:①仁比10,609 ②市田1,904 ③森919.533 ④大門420 ⑤岡371.748
佐 賀:①仁比992 ②市田220 ③森136 ④岡60.619 ⑤大門60
長 崎:①仁比1,115 ②市田375 ③森212.285 ④小林81.27 ⑤岡80.195
熊 本:①仁比1,722 ②市田264 ③森155.5 ④大門81 ⑤岡59.15
大 分:①仁比1,260 ②市田552 ③森309 ④大門187 ⑤岡117
宮 崎:①仁比860 ②市田214 ③森102 ④大門81 ⑤小林55.219
鹿児島:①仁比1,194 ②市田505 ③森316.881 ④小林99.975 ⑤大門97
沖 縄:①上里清美1,960.65 ②仁比1,022 ③市田568 ④森398.649 ⑤大門152

以上となっている。

このデータのように、比例名簿登載1番の市田さんは、前回(2004)の20万票超からは減らしたが、担当地域の近畿以外でも、秋田、静岡、沖縄を除いては2位以上の得票で、総得票数8万3,806票を獲得した。何と富山と三重では得票数第一位である。ここは先述のように、河江さんの地域である。富山と三重の県委員会は、この事について何らかの総括をしているのだろうか。

 次に感じたのが、小林解子さんと岡千陽さんの健闘である。紅星はご両名がどんな方だかさっぱり知らないのだが(ここで調べたら、小林さんは党福岡県委員の30歳、岡さんは元札幌市議の47歳だそうだ)、小林さんが11,496.206票で第7位、岡さんが11,368.775票で第8位となっている。最初、○青か新○人かあたりの組織票でも働いたのかと思ったが、そんな事はない模様。この2人の1万票超えの得票については正直謎である。ただ、岡さんは2007の参議院比例でも名簿に名を連ねていることから、一定の知名度はあったかも知れない。

※この『謎』を解明できる人、よろしくお願いします。

 さらに取り上げるとすると、JCP沖縄の『独立性』である。ここは本来仁比さんが担当候補なのだけれど、地元の上里清美さんが得票数1位となっている。この傾向は前回2007でも見られ、1位は名簿最初の井上さとしさん(北信越東海+京都)、2位に地元の前田ふみ子さんで、担当候補の春名さんは3位だった。当時の紅星はこの結果に憤慨し、ブログ記事でJCP沖縄を強い調子で非難したものだが、元はJCP沖縄は『共産党』でなく『沖縄人民党』だった(ひょっとすると今も?)訳であり、沖縄の人々の独立心とも相まってこのような結果になるのだろう。

 そして本題、比例名簿最後の森さんである。全47都道府県で得票上位5位以内に入り、北海道、秋田、埼玉、静岡、鳥取、沖縄以外では上位3位以内、近畿では京都以外で得票2位となっているのである。特に大都市圏の東京で2000票台、神奈川、愛知、大阪で1000票台、北海道、京都、兵庫、福岡で900票台を稼ぎ、全国で2万票超えと相成った訳である。

 さて、それではどうして我がJCPだけ、こんな比例名簿1位と名簿最後の候補者に票が集まるのか?紅星もその理由が前回から謎で、『名前での投票を依頼された支持者の人が、言われた名前を忘れて、とにかく最初か最後の候補者名を書いたがやろうか?』なぞと考えていたが、先日、高齢の党員の方々の雑談を何気なく聞いていて、その謎が解けた気がする。

どういう事かというと、

『比例区の名簿は小さい紙に候補者名がこれまた小さくびっしり書かれていて、よいよ見にくい』

との声である。JCPの党員・支持者の年齢構成を見ると、やはり50代後半以上の方が多くを占めており、老眼の方も多数おいでになると思う。そこで記名しようとして、頼まれた候補者を骨を折って探すより、どうせJCPの票になるからと、見やすい最初の候補か最後の候補の名前を書くのではあるまいか?

 翻っていえば、それは支持者への、比例候補記名への働きかけが党中央の方針によって弱められてきた事に起因すると紅星は考える。

 記憶が定かでないため断言できないが、6年前(2004)の参議院選方針では、特に党名で書けとか候補者名で書けと縛りをかけていなかったように思える。その結果、JCP総得票(党名+候補者名)に占める記名での得票率は13.30%あった。これは、比例区の地域担当候補の名前を支持者にも書いてもらって、自分の地域の比例候補を押し上げようと全国の党組織が働きかけた結果ではないかと推察する。それには、選挙区候補同様、支持者や一般の有権者に比例候補の人柄や実績を語る事が必要になる。選挙運動する側からすれば労力が余計かかるが、JCPの党の魅力とともに候補者の魅力を語ることで、結果的にJCPの票の上積みになっていたのではないか?

 これが前回、2007年の参議院選挙では、『党員は候補者名、党外へは党名での投票を呼びかける』という選挙方針が出された。投票をお願いする側としては楽だし、誤記名による無効票の恐れも減ったが、党外に比例候補の実績や魅力を語られる事が減ってしまった。この時のJCPの総得票数は、前回より4万5千票ほど増の440万7920票だったが、記名での得票率は10.81%に減じた。

 そして今回の方針は『党名での投票を呼びかけることを基本にする』であった。党中央からすれば、党の実績や政策、魅力を前面に押し出し、それで得票増を図ろうと考えたのであろうが、これで比例候補の実績、個人的魅力が党外に語られることはほとんど無くなったのではあるまいか?

 今回のJCPの総得票数は前回から大幅減の356万3556票、記名投票率は8.54%だった。マスコミの影響、みんなの党に食われたなどの分析もあるが、比例候補の打ち出しが著しく弱まった事で、一部で揶揄される『金太郎飴集団』没個性の党というイメージを持たれてしまったのでは、と思うのだ。

 さらに深刻なのが、党員までが担当地域の比例候補者を書かなくなった事

 これが何故問題なのかを、今回の比例候補の得票順位が端的に物語っていると感じている。今回の党大会決議の比例方針を『愚策中の愚策』とくさすのもそこである。

 あの方針では『党員も党名を書く』と勘違いされてもおかしくないし、実際、地区委員会にビラ折りなどで何度か出入りしたが、『比例は仁比さんをよろしく』のお誘いはほとんど聞かれなかった。

 結果、JCP高知の総得票数に占める記名投票率は6.30%※1。何と下から3番目の低さである。九州の各県党は8~12%、他の四国3県党も9~14%の記名率で仁比さんを必死に押し上げようとしていた。その足を高知は引っ張ってしまったようなものである。仁比さん落選で、ついに近畿以西のJCPの国会議員はいなくなってしまった(赤嶺さんはいるが、あの人は沖縄専属みたいなものだろう)。あまりの不甲斐なさに、正直、紅星は今、党中央に続いてJCP高知からも心が離れつつある。

※1の補足:高知の記名投票率は元々そんなに低くはない。2004年12.24%、2007年16.32%だった。特に前回は高知に縁が深い春名さんが地域担当候補だった事と中央の方針が先述のような内容だったから高くなった。今回の記名投票率の低さも、『党大会決議』方針を馬鹿正直に守った結果だろう。素直と言うか何と言うか・・・。

 党員まで地域担当の比例候補者名を書かなくなったら、党内事情など知らぬ支持者や、候補の縁故の人達、党とつながりはないが今回はJCPへという人が二次発表分候補に記名投票してそれがかなりの数になった場合、下手すれば、知名度もあり名簿1番目のアドバンテージを持つ市田さん以外の現職は落選、代わりに二次発表分の候補が新人議員として当選するという想定外の事態も起こりえたのだ。もしそんな事になっていたら、党中央はどうするつもりだったのか!?

 党中央に、常任幹部会声明のとおり真摯な検討を行うつもりが本当にあるなら、中央が投票方法まで口出しせず、県、地区、支部および党員が『非拘束式名簿方式』の仕組みをよく勉強した上で、可能な限り支持者や一般有権者へも比例候補の打ち出しを行うやり方に改めるべきであると提言したい。党よりも比例候補者を押し出すことが、ひいてはJCPの得票増にも繋がると紅星は考える。

 以上、紅星の参議院比例選挙結果についての分析を冗長に書きなぐってきたが、比例名簿最後の候補への投票数の増加は、恐らく今後もその傾向が続くと思われる。

 ならば、その傾向を逆手に取った『奇策』はどうであろうか!?と、分析作業中閃くものがあった。つまり、全国的にも知名度があり、党外からの得票も期待できる候補を、比例候補2次発表分の最後、すなわちJCPの比例登載名簿の最後に持ってくるのだ。

 実は紅星の胸中に、その『切り札』的人物の名は既にある。

 その候補とは…? 次のエントリー記事で紅星の『奇策』を開陳して、皆様のご意見を仰ぎたい。

 …てな訳で、次のエントリー記事をご期待あれ

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この記事に対するコメント


私も、さすがに非拘束名簿方式の対策はとるべきだと思いました。
でも実は近畿では、公明の比例候補が落選しました。大阪の選挙区必勝を期して、大阪では党名での呼びかけにしたのが原因のようです。つまり2人も名前を覚えてもらうのは困難だと言うこと。どうしたものでしょうか・・・?

奇策への私の予想:「加藤あい」(現京都市議)

最近の候補者では、三原じゅん子さんや小島よしおさんなんてのもいるぞ!

【2010/08/01 22:43】URL | おっはー #wuqAOhZo[ 編集]

党員が主人公の政党でなくっちゃね


こんにちは。エライ!貴君には、戦いに勝とうする闘志と、その闘志が必然的に欲する、戦略戦術への探究工夫がある。

他の党は、なべて「比例区は○○候補か○○党とお書きください」とアピールする。然るに、共産党のみは、「比例区は共産党とお書きください」とアピールする。

で、有権者は、どう思うか。共産党は、党主体であり、個人を尊重する精神は薄いのだなと、言語化できなくとも肌で感じてしまうのです。やっぱ「共産党」だと。ソ連共産党と同じだと。そんな政党が「国民が主人公の政治」を説いても、まるで説得力がない。

隗より始めよ。「党員が主人公の政党」にならなきゃね。

【2010/08/02 12:23】URL | BLOG BLUES #-[ 編集]

比例で地域分けしている意味が無い!


詳細な御報告御苦労さまです。
正直、途中で読み飛ばしましたが・・・

今回の結果を見ると共産党が比例区で候補者の地域分けしている意味が「何もない」ことが解ります。

この地域分けは、参議院全国区で個人名投票だった頃の選挙制度への対応をそのまま非拘束名簿式比例代表制に詳しい検討もなく引きずっていることにあるのでしょう。

それぞれの候補者が過去実績によって『地盤』を与えられているのに、党名投票の結果、僅かな個人票しか獲得できず、上位3人(この3人の個人票も僅かだったが)を除く殆どが落選の憂き目にあいました。

この地域の割り当て候補についても、その奮闘ぶりの一部をWebサイトで見ていただけに、その東奔西走ぶりと比べると『可哀想』のひと言に尽きます。
地域割りするのは、その地域の党員や読者や過去の得票数から割り出しているのでしょうが、党名投票なら全く意味が無い訳です。

そのうえ、党名投票なら候補者同士の良い意味での競争意識が働かず、票の掘り起こしに繋がりません。
民主党の小沢が複数立候補に拘ったのは、この『掘り起こし効果』を熟知しているからです。
 
とにかく、今回の(以前も)選挙闘争方針は戦略も戦術も誤ったものと言わなければなりません。

しかし、このようなブログ上での『叱咤激励』や『異議申し立て』には聞く耳を持たなかったのが、これまでの共産党のあり方でした。

党員が「公表された方針」と異なる見解を『共産党を名乗らない完全に個人的なブログ』で書くことさえ禁止するような事態ですから。

こちらのお友達のブログ記事も衆議院選挙の時でしたか“自主的に”削除されたことがあるようですし・・・

党内外の意見を求めているようですから、上記の長い分析を送られることを期待します。

【2010/08/02 19:00】URL | うるさがられている?窓際党員 #fB2wKXww[ 編集]

名簿


ふつうに考えたら、前回「井上さとし」が一番に当選したんなら、
同じく一番上の「市田ただよし」がそのくらい入るのは当然。
(TV 討論などの露出度もちがう)

なら、なんで、「東海北信越+京都」の、井上地域から京都を抜いて、近畿に加えるのか・・・?
 というのが正直な理屈。

 そもそも、「名簿の人数水増し」で、候補者カーやらポスターの証紙を増やすことが目的で、
個々の候補者が「ベストメンバー」とは言いがたい。

拘束名簿だった頃には、「名簿25位」が、佐々木憲昭氏だった。
絶対に当選しそうにない順位にも「実力者」を配置して、
「党の顔」25人で得票を積み上げた。
 大企業労働者代表だとか、宗教者だとか、スポーツマンだとか…。それが、全国で運動している人たちを励ました。

 本来なら「誰が当選しても活躍できる」メンバーで固めておけば、誰が当選しても、かまわない。はず。
「本当に通ったらどうしよう?」 という候補者で水増ししても、結局は「5人の顔」でしか戦えないし、地域を絞ったら、有権者にとっては、「1人の顔」でしか戦ってない。

「労働者代表」が、民医連の職員だとかいう名簿で、「ベストメンバー」といえるのか?
(衆院比例区など、半分が「民青県委員長」と「青年部長」だった)

 どうせ、「上里清美」と書いても「共倒れ」になることはないんだから、候補者の「うり」(が何なのか知らないが)で全国を飛び回ればいいじゃないか…。と思います。

(沖縄に宣伝カーを持っていくのが大変だから候補者を仕立てた。地元マスコミは、「地元候補」として取り上げるから、商業報道しか見ない人には、「たまにしか来ない」仁比候補より名が知れる・・・。)

 もっとも、「比例票そのもの」が多ければ、「河江票」も増えているはずなので、同じ割合で下位に沈むことはないと思う。
 「泡沫政党」が多い中で、15人も候補者を並べたら、
表の下のほうが長くなって目だっただけの「完全浮動票」なんだと思います。
 残念ながら、いまの有権者は「考えて投票」してない人がほとんど。
 

【2010/08/02 21:27】URL | ×第二迷信 #EEOsZA66[ 編集]

参考になるところあり!


 紅星さん、詳細な分析、ご苦労さまです。

 比例名簿が非拘束式になってから、非常にやりにくくなりましたね。私も仁比さんの議席を失ったことがとても残念です。
 「党員は候補者名で」という方針を、選挙前に出すくらいなら、党大会で最初から言ってくれたらよかったのに、という声も聞きます。

 それと、名簿の先頭と最後の人に票が集まる法則というのは、確かにありそうですね。
 私の周りでも、たぶん今度は森さんという方が増えるはずだ、と見越していた人がいます。それにしても、河江さんを上回るとは、ちょっと予想以上で驚きました。
 党大会での河江さんの一途な発言を聞いていたただけに、残念でなりません。(もちろん、森さんに対して何の他意もありませんからね。あくまで方針上の問題です)

 方針がぬかりにくくなっているとしたら、その原因を探ることが必要だとも思っています。

 ただ、党大会では、担当地域だけでなく5人の候補者を全党の団結の力で必ず通すのだという方針が強調されていて、その時点では私は間違っていなかったと思うのです。
 そもそも総数が少なければ、党内での食い合いにしかならないので、650万票という目標との関係で捉えなおしたときにどうなのか、ということも見落とせないように思います。

 仁比さんの議席を確保するには、東京での田村さんを押し上げる以上の奮闘が西日本17県で発揮されていなければならなかったと思います。そこが私自身として痛い部分、つらい部分なのです。
 

【2010/08/02 23:19】URL | 明子 #SFo5/nok[ 編集]

こんな数字を出すことさえ思いつきませんでした


小林さんはよく知っているのですが、「どこから出たのかね~」と父に訊かれても、その出た数字も知らず、答えにつまってしまいました。党名で投票しても圧倒的な得票率ならさほど問題はないのでしょうが。うちは仁比さんの近所なので「仁比さんと記入されてもいいですよ」とは言いましたが、「仁比」というのは覚えにくいので「仁比さんを当選させるために、党名で全国の知人に広げてください」と。「党員は個人名で投票」というチラシは届きましたが、徹底が不十分だったところもあったみたいです。
話は変わりますが、86歳党員である母は、期日前投票で「ちょっとちょっと」と投票を済ませていた私を呼びました。訊きますと「党名も書くとかね~」と。チラッと見ますとすでに「仁比そうへい」と記入済み。私、慌てて「書いたらいかん!名前だけでいいと!」と大きな声で。ハラハラドキドキの母との初めての期日前投票でした。

【2010/08/02 23:56】URL | ひとみ #HsoC/3b6[ 編集]

党名


 ↑
ひとみさん。
党名を「書いたらいかん!」ことはありません。

どこかの「山田太郎」なんか、 党名を書かなければ、よその党の「山田太郎」ととりあいになります。(たしか、落選していた)

(「仁比」なんていう候補者はほかにいませんが)
井上とか小林とかいうのは、あぶない。

 「仁比さんをよろしく」と言われた人が、まちがえて「西」と書いたら、よその党の「西」さんに入るが、
「共産党 西」と書いたら、悪くても「政党票」にはなります。
(「党内の疑問票」なら、立会人が「こりゃ、仁比だよ」といえばいい)

 ・・というぐらいのことは、議員のひとみさんには知っててほしかった。

 ちなみに、名簿を見たとき目立つのは
○山○子・・・みたいな「2+2」の4文字の並んだ中に、「1文字姓」や「3文字姓」、あるいは、「1文字や3文字の名」

昔、大学の合格発表が「掲示板にフルネーム」だったころの印象です。
 (岡さんや森さん・・・?) 前回の2位が「紙」さんだった。

【2010/08/03 21:08】URL | ×第二迷信 #EEOsZA66[ 編集]

第二迷信さんとひとみさんへ。


 まず、お二方のコメントに御礼申し上げます。

 さて、第二迷信さんの最初のコメントにある、
>なら、なんで、「東海北信越+京都」の、井上地域から京都を抜いて、近畿に加えるのか・・・?
ですが、6年前も市田さんは今回同様、京都も含めた近畿6県が担当地域でした。

 むしろ3年前の井上さんの『北信越東海+京都』しかも比例名簿1番目というのが異色で、6年前、北信越東海担当の笠井亮さんが落選した事でこの地域の参議院候補が空白となったため、井上さん必勝シフトとしてこのような挙に党中央は出たのでしょう。比例名簿1位でなく、かつ北信越東海のみだったら、井上さんの当選はなかったかも知れません。

 因みに今回のJCPの地域別総得票数(党名+記名)は、
  ①東京南関東      90万9837票 (田村さん)  
  ②近畿          80万7130票 (市田さん)
  ③北海道東北北関東 73万9217票 (大門さん)
  ④中四国九州沖縄   56万7775票 (仁比さん)
  ⑤北信越東海      53万7575票 (河江さん)
となっており、上位3地域の担当候補が当選というのは妥当な事だなと思っています。

>本来なら「誰が当選しても活躍できる」メンバーで固めておけば、誰が当選しても、かまわない。はず。
「本当に通ったらどうしよう?」 という候補者で水増ししても、結局は「5人の顔」でしか戦えないし、地域を絞ったら、有権者にとっては、「1人の顔」でしか戦ってない。

まったくその通りだと思います。

 次に、ひとみさんのコメントにあって、第二迷信さんも触れていた『党名+候補者名』の件。実は紅星が今回不在者投票したときも同じケースで、念の為立会人の方に『党名と候補者名両方書いたら無効でしょうかねぇ?』と聞いてみたら、「何も問題ないですよ」との返事でした。

 ですから、第二迷信さんの仰るように、お母様の行動を止める必要はなかったし、今回は仁比さんだから他党とかぶる事はなかったですが、「小池さん」「井上さん」「田村さん」「山下さん」あたりは、他党に同じ苗字の候補者が居た場合、「按分」されてしまうので、党名と候補者名を両方書いた方が賢明かも知れませんね(実際、田村さんは按分されてましたから)。


【2010/08/03 23:21】URL | 紅星龍水@管理人 #UUAZtqBU[ 編集]

比例二次候補はコロコロ変えるな!


 ついでに党中央への苦言。

 党中央は参議院選挙の二次発表分を50音順に並べて発表するけど、これじゃあ二次発表候補はただ一次発表候補(本命)が回りきらん分の党宣伝要員として出しているだけで、有権者にもそれとなく、そのへんの「適当さ」「やる気のなさ」が伝わってしまっているがやないろうか?

 大体、前回の比例名簿から引き続き載せられているのって、岡ちあきさんだけなんスよ?本当に党が自身自信もって送り出す候補なら、事情があって駄目な候補以外は、前回から引き続いて名簿に載せるべきだと思うし、今から(外に発表しなくても)今回の二次発表分候補者は、次期比例候補者として活動を再開してもらうべきだと思うのですが・・・どんなもんでしょうか?

 もっとも、紅星は今、3年後の『非拘束名簿方式比例代表制』のJCP名簿の『私案』を作っていまして、3年前とはかなり変わっているのですけれど・・・でも、結構『面白い』名簿になっているぞと自画自賛しています。問題は、『紅星版比例名簿』に名のある人に比例区での出馬の意思があるかどうか・・・。

【2010/08/03 23:49】URL | 紅星龍水@管理人 #UUAZtqBU[ 編集]

井上さとし


前回のコメントで忘れましたが、私の好きなマニアックな(?)資料収集、ごくろう様でした。

「井上さとし一番」は、参院国対委員長として当然でしょうが、
彼は、とくに東海北陸にコネがあるわけでなく、広島出身の、京都大学からずっと京都。 
むしろ、「山下よしき」候補を当選させるために、「京都以外の近畿」をまわした形なんだと思います。
(「その前」の小林えみこ候補は「大阪だけ」で戦ってました。で、6位)

 で、京都を見ると、
一次発表候補(本命)が回りきらん分の党宣伝要員」で出た浜田良之候補。
 京都6区衆院候補を3回戦って、そこそこ知られてるはずが、京都で350票入ってない。 「個人ファン」の350人もいない候補者で衆院の得票が期待出来るんかい?
(本当に「方針」で浜田個人票を書いてないのが理由なら、(大門候補は、京都の高校出身だから、党派を超えて同級生が入れてくれたかもしれないが)岡候補より下、はあるまい。
 
人口の多い神奈川はともかく、なんで静岡の2位になってる…?

 「投票をよびかける」側の党員が、30万票「わりあて」地域の候補者に入れてたら、
「個人票」で1万や2万票はいる候補者がいても「逆転」はありえない。
(何十万も「個人」で票がとれる候補者がいたら、現職を押しのけて上っても、問題じゃなかろう)

結局、「方針」が方針として伝わらず、「よびかける」のと、「自分が入れる」のが理解されていない。
 が、根本の原因じゃないでしょうか。

 ちなみに、一回、比例名簿の登載された候補者は、落選しても「次」の選挙まで名簿は有効なので、
「元候補者」でなく「参院比例候補者」の肩書きは消えません。
(F坂H世みたいに現職が辞職したら、いつでも繰り上げ。)
そういう自覚でいてほしいですね。

【2010/08/05 22:02】URL | ×第二迷信 #EEOsZA66[ 編集]


最高裁判事の信任投票は最初に名前が載っている人が
不信任率が高くなる、という傾向があります。
この投票傾向はそれと似たものを感じますね。

僕も、名前を書ける選挙は、名前書かせないとダメだろ、
と思ってる一人です。
方針としても、
前回、東京選挙区に出てダメだったぺーぺーの候補者が
仁比さんを押しのけて当選するのも納得いかないし。

【2010/08/11 14:30】URL | nabeteru #-[ 編集]

ほんまかいなそうかいな???


「党名を書いて下さい」と呼びかける場合と
「比例名簿候補者名を書いて下さい」と呼びかける場合では
後者の方が得票総数を伸ばせるはずだ。
それなのに前者を推進した党中央は馬鹿だ。

・・・という主張なんですか?

それにしては「後者の方が得票総数を伸ばせるはずだ」の根拠がさっぱり示されていませんが?

紅星さんが書いているのは、要するに
「比例名簿候補者名を書いて下さいと呼びかけなかったから、仁比氏の票が伸びなかった」
「一方であまり知名度が高くないと思われる森氏の票が、名簿の順番効果で意外に伸びた」
「結果、当選者3名の中に仁比氏が入り込めなかった」
でしょ?

「比例名簿候補者名を書いて下さいと呼びかけていたら、得票総数が伸び、当選者4名以上になっていた」
ということを根拠を示して説くのではなく、話を仁比氏個人の当落の可能性にすり替えていますよね。

何だかなあ。

ちなみに

共産党、
比例区得票総数は3563556、党名分は3259068、個人名分は304488、個人名率8.5%。

社民党
比例区得票総数は2242735、党名分は1614821、個人名分は627914、個人名率28%。

みんなの党
比例区得票総数は7943649、党名分は7229391、個人名分は714258、個人名率9.0%。

公明党
比例区得票総数は7639432、党名分は3555970、個人名分は4083462、個人名率53%。

個人名得票数トップ10のうち1位から7位までを公明党候補者が占め、そのうち6位までの6人が当選した。社民党福島瑞穂氏9位、民主党谷亮子氏11位、自民党三原じゅん子氏18位。トップ20までに共産党は1人も入っていないがみんなの党も同じく1人も入っていない。

・・・ですが。

共産党が「党名を書いて下さい」と呼びかけたのは愚策中の愚策なんですか?
なにゆえに?

【2010/08/12 19:37】URL | latter_autumn #J6Syvwzk[ 編集]

知名度


 「仁比そうへい」 と、「共産党」だったら、圧倒的に「党名」のほうが有名です。

 当然、「党名」で投票をよびかけたほうがいいでしょ。
過去、「拘束名簿」で、「党名投票」のときには、「冷戦終結・共産党不要論」が世界中に満ちているときにでも500万票入ってました。

「地域割り」などせず、全国を「候補者全員の『党の顔』」で戦って、票を積み上げるのが、本来の作戦だったと思う。

「党名」で訴えるなら、「本当に通ったら困る」ような候補者を立てて、
わざわざ名簿の価値を下げるようなことをした、
というのが失敗でしょうね。

 神奈川や静岡の「浜田よしゆき」票って、じつは、公明党の「浜田まさよし」の間違いで入った票じゃないかと思います。
「個人」投票を呼びかけると、こういう間違いも当然ありうる。
(「まちがい票」のほうが、「ご近所」「同級生」「娘の友達」「夫人の教え子」票・・より多い、というのが、
 「通っては困る」候補の悲しさです。)

まさか、党員が候補者を間違えたりすまいが、
「まず党名」は正しい方法だと思いますね。

しかし
>「党員は個人名で投票」というチラシ

「チラシ」じゃなく、「会議」で方針徹底できんのか?
と思いますね。  なんのために支部総会したの?

【2010/08/13 18:14】URL | ×第二迷信 #EEOsZA66[ 編集]

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