褐色の都

 以前、紅星は恋愛シミュレーションゲーム『ラブプラス+』にハマッているとこの記事にも書いた事があるが、その『俺の嫁』でもある『高嶺愛花』の〝中の人〟である早見沙織さんは、まだティーンエイジャーでありながら様々な作品のヒロインの声を当てている実力派声優で、また特技に『歌』を挙げているだけあって若手声優屈指の歌唱力に定評がある(何でも、幼い頃からジャズボーカルの勉強をしていたそうな)。

 そんな早見さんの歌唱力が余す事無く発揮されているのが、アニメ『そらのおとしもの』&『そらのおとしものf(フォルテ)』、通称『そらおと』である。








 この『そらおと』、人気の一つがEDが毎回変わる事で、しかも往年の名曲を声優がカバーしている点にあり、しかもなかなか聴かせてくれるものが多いのである。

 中でも紅星お奨めが下の『ニコニコ動画』の各曲。







そして、『そらおとf』(フォルテ)第8話ED、『踊り子』(原曲:村下孝蔵)



さらに、何故かこの回だけ声優さんのカバーでなく本人が歌っていた、名曲というより迷曲の、嘉門達夫『行け行け川口浩』(笑)




他にもアリスの『チャンピオン』やハウンドドッグの『ff(フォルテシモ)』、榊原郁恵の『夏のお嬢さん』など、〝不惑〟まであと三ヶ月足らずとなった紅星が思わず「おおっ!!」と歓声を上げるようなラインナップが多いのだけれども、ニコニコ動画にUPされていなかったり、何か物足りなかったりで省略させて頂きたい・・・。

しかし、なんと言ってもこの「そらおと」が一挙に有名になったのが次の動画である。



往年の名曲、山本コウタローとウィークエンドの『岬めぐり』原曲も神曲ならばカバーもなかなか、そしてアニメのクオリティも素晴らしい!・・・唯一問題があるとすれば、女子のパンツが群れなして飛んでいるアニメだということ。

 元々、このアニメの原作である『そらのおとしもの』(『月刊少年エース』角川書店)からしてが、覗きありエロあり、PTAのおばちゃん大激怒の『スケベ漫画』なのであり、ネット上においても、悪名高き東京都『青少年の健全な育成に関する条例』改悪が行われれば真っ先に消されるだろうと噂された漫画&アニメである。



【もう一つ、『そらおと』EDで、いい意味でひでぇと思ったやつ。合唱曲『COSMOS』のイカロス(早見沙織)カバー。このED見て初めて原曲を知ったのだけれど、名曲やねぇ・・・!ほやけんど、やっぱりアニメひでぇわ(苦笑)】

 という訳で、やっと今回のブログ記事のテーマ、東京都『青少年の健全な育成に関する条例』(長ったらしいので以下『育成条例』と省略させて頂く)改悪問題に辿り着いた次第である(前振り長すぎ!!)。

 石原都知事は去る6月都議会に『育成条例』改悪案を提出。この時は民主、共産、生活者ネットなどの反対で否決されたが、性懲りもなく、さらに「登場人物の年齢規定撤廃」、「刑罰法規に関する性行為」、「近親者間の性行為」を規制対象とする改悪度グレードアップの条例案を12月議会に提出してきた。だというのに、前回反対だった民主が今回何とした事か賛成に回り、自民・公明・民主三派連合により、15日にとうとう可決されてしまった。

 今回の『改定』では、条例施行日以降の漫画・アニメを対象とし、それ以前に世に出たものについては対象外とするとされているようであるが、都知事はじめ規制推進派がこのようなレベルで満足する訳がない。

 今回の『改定』は次への『橋頭堡』に過ぎず、必ずや事件にかこつけ全漫画およびゲーム、アニメ、小説等にその規制の網を拡げてくる事は間違いない。現に、橋元大阪府知事は未成年者の水着の写真などについても規制を掛けると発言しているようであり、『次』へは既に始まっていると言える。

 そうやって地方で『育成条例』を次々と成立させ包囲網を着々と構築していき、最終的には『児童ポルノ根絶』『青少年の健全育成』の『錦の御旗』のもと、『児童ポルノ・準児童ポルノ単純所持禁止』法を国会で成立させ、その法の完全実施の名目で、警察権力の強化と市民の相互監視、更には戦前(または連中が二言目に左派陣営の攻撃に用いる北朝鮮・中国と)同様の思想・言論統制社会を作り上げる事が彼らの狙いであると紅星は見ているが如何か。

 大体にして「近親者間の性行為」、「刑罰法規に関する性行為」の描写禁止と言うと聞こえはいいが、「近親者間の性行為」の描写禁止ならば、『記紀』すなわち『古事記』および『日本書紀』を題材とする漫画も処罰の対象となり得る。

 更に紅星が問題視しているのは「刑罰法規に関する性行為」の描写の禁止である。

 当ブログをご覧の皆様の中には、「そんなの当然ではないか」と言う方も居られるかも知れない。確かに、例えば『暴行』、『強姦』などは許し難き犯罪である事は論を待たないが、その内容の如何を問わず一シーンでもその描写がある漫画は即規制対象とするならば、『はだしのゲン』や手塚治虫作品、その他例えば日本軍や米軍の『婦女暴行』を描いたシーンのある漫画も、恣意的な運用で『発禁』に出来てしまえるのである。

 更には、「『改定』にも関わら効果が思うように上がっていない。それもこれも条例施行前の分の漫画を規制対象外にしているからだ。やはり例外なく規制対象にして単純所持を禁止するしかない!」と、巧みなプロパガンダと世論誘導で『単純所持禁止』とした法律が制定できればしめたもの、警察権力は大手を振って左派活動家をしょっ引く事が出来るようになるのである。

 「幾ら何でも白昼夢が過ぎやせんか?」と言われるかも知れぬが、『麻薬』や『銃火器』と違い、『ポルノ』『準ポルノ(つまり漫画・アニメ・小説等二次創作物)』単純所持禁止というのは、昨日まで合法的に広く商品として市場に出回っていたものを非合法物件として規制する行為であり、1億2千万人全日本国民がある意味『容疑者』なのである。しかも「インターネット上で入手した物件はUSBメモリなど小型機器で隠匿する事もできる」となると、それを名目にした徹底的な『ガサ入れ』も正当化されてしまう危険性があるのだ。イラクを「大量破壊兵器所持疑惑」と言うだけで空爆し灰燼に帰さしめた米軍に擦り寄るこの国の国家権力ならば、それ位はやってのけるかも知れない。

 それでもし『はだしのゲン』の「例のシーン」が載っている刊でも発見されれば、議員などを「『準ポルノ』所持の罪状で逮捕」とやることも出来るのだ。敢えて「漫画の題名」を伏せて「準ポルノ」とやるのがミソである。こうすればその議員および所属政党に大打撃を与える事が容易にできてしまう。もし何も発見されなくとも、選挙期間中に「所持容疑」との情報をリークする事で間接的に選挙干渉する手も考えられる。

 真面目な活動家や議員の皆様でさえそうなのだから、このようにブログで『規制対象候補』の漫画やゲームの所持を公言して憚らぬ紅星など、法令施行その日に即ブタ箱行きであろう。

 今回の都『育成条例』制定に対し、『そらおと』連載誌の出版元である角川書店の井上伸一郎社長は自身のツイッターで『徹底抗戦』を表明しているそうである。また、そのツイッターの「つぶやき」に対し、多くの激励や連帯のメッセージが寄せられたという。

 都『育成条例』可決成立はまこと口惜しい限りである。が、たたかいは始まったばかりであり、意気消沈している暇(いとま)はない。

 『そらおと』の助平シーンに鼻の下を伸ばし、『ラブプラス+』のお色気イベントにデレる平和な日常を守り抜く為にも、不肖紅星も、断固たたかい抜く覚悟である。


【高知新聞12月15日社説】

【都の性描写規制】表現の自由を脅かすな

 東京都が漫画やアニメの性描写を規制する青少年健全育成条例の改正案を都議会に提出し、総務委員会で賛成多数で可決された。15日の本会議でも可決、成立する見通しだ。

 都の条例とはいえ、大手の出版社は東京に集中している。「東京の基準」は他の自治体にも大きな影響を与えかねない。最大限に尊重されるべき表現の自由が絡む問題だけに、見過ごすことはできない。

 改正案は6月議会で否決された案を、一部修正した。元の案は「規制の記述が抽象的で、表現の自由を侵害する」との批判が強かった。

 18歳未満の登場人物を「非実在青少年」というあいまいな概念でくくり、規制しようとした元の案が否決されたのは当然だ。そこで都はその文言を削除し、規制対象を強姦(ごうかん)など刑罰法規に触れるか、近親者同士の性行為を「不当に賛美・誇張」して描いたものを規制対象にした。

 しかし、「不当に賛美・誇張」したというのも、あいまいな基準であり、それを判断するのは行政だ。恣意(しい)的な判断や拡大解釈によって規制の範囲が広がり、表現の自由が脅かされる懸念はぬぐえない。

 出版業界や著名漫画家たちは、修正で登場人物の年齢制限がなくなったために、「規制の範囲が広がった」として反対している。作家らでつくる日本ペンクラブも、「表現・言論の自由をゆがめる」と反対だ。

 そもそも漫画の中の法令違反をどう判断するのか。都側は「青少年の健全な性的判断能力の形成を妨げる程度に、描かれているかどうかだ」と説明する。「健全な判断能力」「程度」と、ここでもあいまいである。

 一方で、過激にみだらな行為を描いた作品を子どもの目に触れさせたくないという、親心も分かる。しかし何がよくて、何が悪いかを判断する能力を養うためにも、行政の基準を押しつけてはいけないのではないか。

 東京都を含めた自治体には、既に有害図書制度がある。安易に規制に走る前に、その活用を考えたい。表現の自由が絡む問題は、あくまで業界の自主的な規制や保護者らの努力に任せるべきだ。

 悪い作品は自然に忘れ去られ、漫画やアニメは世界に誇る日本の文化になった。規制が若い作家の創造力を萎縮させ、才能の芽をつんではなるまい。

 



《関連記事》

 ☆近未来のニュースから~紅星、『改正児童ポルノ法』違反容疑で逮捕Σ(゚Д゚||;)~ (08.4.29記事)
 
 ☆手塚作品、はだしのゲンも「悪質商品」「有害図書」!? (10.3.18記事)




以上、本日もお立ち寄り下さり有難うございました。したっけ




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