『幻』は靖国教徒の歴史観の方でしょう

 3月28日の『集団自決訴訟』の大江健三郎さん勝訴に続き、映画『靖国 YASUKUNI』上映中止圧力に対しても上映を申し出る映画館が相次ぎ、『靖国教』に対する反撃が全国で高まっている。


「靖国」21館上映へ

予定通り来月以降 中止騒動で希望増

 上映中止が相次いだドキュメンタリー映画「靖国 YASUKUNI」について、配給元のアルゴ・ピクチャーズは四日、東京を含む北海道から沖縄まで全国二十一の映画館で、五月以降に上映されることになったと発表した。

 上映を決めたのは、北海道苫小牧市のミニ・シアター「シネマ・トーラス」、京都市下京区の「京都シネマ」、新潟市中央区の「シネ・ウインド」、広島市中区の「サロンシネマ」など。
 長野県松本市の特定非営利活動法人(NPO)コミュニティシネマ松本CINEMAセレクトも同市内での上映を予定している。各映画館には、数日前から上映についての問い合わせが相次いでいるという。
 アルゴ・ピクチャーズによると、東京、大阪の計五館が四月の上映を中止し、名古屋の映画館一館も上映を延期した。一方で今回の騒動を受け、新たに複数の映画館から上映希望が寄せられているという。

(以上、高知新聞4月5日付朝刊 社会面より引用)



 どうやら、今回の上映中止騒動が逆に「靖国 YASUKUNI」の知名度や関心度を高めてしまったようで、「靖国教徒」は皮肉にも本映画の宣伝をしてしまったようなものだ( ´,_ゝ`) プッ

 風の噂では我が四万十市でも「靖国 YASUKUNI」の上映に向けた動きがあるようで、今から上映が楽しみである。

 大体が、「靖国教徒」の言動を見ていると、言う事が勇ましい割りに、やる事は間抜けであり矛盾だらけとしかいいようがない。

 靖国教徒は、

○南京で30万人が虐殺されたと言うが、短期間でそのような大虐殺が行えるはずがないし、数もあやふや、さらに『南京大虐殺』には遭遇しなかったという元日本兵の『証言』もある。
 故に『南京大虐殺』は中国のプロパガンダによる『幻』である。

○日本軍に強制的に徴用され『従軍慰安婦』にされたという者がいるが、『慰安婦』はちゃんと金を払い合意の下で募集したものであり、日本軍が強制した証拠もない。
 故に『従軍慰安婦』問題は、賠償金欲しさによる『幻』である。

○沖縄の『集団自決』は、住民が自発的に集まり、自らの意志で『自決』したもので、我々の取材では「補償金欲しさに嘘を言った」という証言が取れている。
 故に『沖縄ノート』の『隊長命令による集団自決説』はねつ造であり、日本軍の関与は『幻』である。

という、先の大戦に関する『3つの幻』を声高に主張してきた。

そして最近ではこれら『3つの幻』に加えて、先日の『沖縄集団自決に関する教科書検定意見撤回を求める県民集会』についても、

○『県民集会』に11万人集まったというが、会場の宜野湾海浜公園の収容人数はせいぜい2万人程度であり、東京のある警備保障会社が写真による参加者の計数をしたところ、1万8千人程度だったという事だ。更に本土からの参加者もかなりの割合いたという『証言』もある。
 故に『沖縄11万人県民集会』は『幻』である。

とまで言ってのけている。

 この『4つの幻』論に逐一反論するのも阿呆らしいし、そんな事に貴重な我が人生の一部を費やすのは究極の無駄なのでこのままスルーするが(そのうち書くかもしれないが)、こうして見ると、『靖国教徒』というのは自分達に都合が悪い事は重箱の角を突くようなあら捜しをして、少しでもあやふやな点(『南京大虐殺』の犠牲者数や『県民集会』の実数など)を見つけると、「それ見たことか。やっぱり『幻』なんだ」と、あたかもその出来事自体を消し去ろうとする習性があると言える。

そして自分達に都合のいい証言や写真をかき集めてきて、巧みに繋ぎ合わせて加工し、『自由主義史観』なる、国際的に認められている歴史的事実や歴史観に背反する独自の歴史観を作り出して悦に浸っている訳だ。

紅星は最近思うところあって、過激な言葉、下品な言葉を極力使わない事をブログポリシーとして自らに課しているので、この様な言葉を用いるのは気が引けるのだが、

彼らのやっている事は詰まるところ、

悪趣味なアイコラを作ってはしゃいでいる輩

と大差がない。

どちらも現実と異なる『仮想現実』の世界、

自分達の仲間にしか通用しない世界でトランスしている

のである。

世界に通用しない『靖国史観』が世界に通用するようになるとすれば、『歴史観の八紘一宇』を起こすしかない訳だが、何せ日本の、しかもごく一部の連中にしか通用しない歴史認識だ。先の大戦のようにネオナチとでも組んでやるしかないだろうが、早晩敗北するのは火を見るより明らかである。

先ほど『彼らの行動は矛盾だらけだ』と書いたが、端的な例が先日の沖縄の中学生暴行事件である。

靖国教徒は先の大戦を『白人の無法な支配からアジアを解放する為に起こした戦争だ』と、実に勇ましい事を言っていなさるが、先の事件で彼らが発した言葉は何か?

『そんな気軽に付いて行く中学生も悪い』

である。

白人の無法と闘うのではなかったのか!? そのような事で『靖国の英霊に応える』とはまこともって噴飯ものである。

(中には駐米大使館に抗議を行った、気骨ある右翼もいたようだが)

大体、彼らがしばしば口にする言い訳に、『日米安保体制に影響が出ると国益が損なわれる』というものがあるが、それなら先の戦争を『白人の支配からアジアを開放する戦争』、東京裁判を『戦勝国のリンチ裁判』(中には『私は貝になりたい』の題材になったような理不尽な判決もあったが)とする靖国史観こそアメリカに喧嘩を売り、日米同盟に亀裂を生じさせ、国益を損なう行為ではないかと思うが・・・彼らはこの深刻な矛盾をどう捉えているのだろうか?

 どうも話が支離滅裂になってしまい申し訳ないが、結局、『靖国教徒』が足掻けば足掻くほど、歴史の逆流を許さない歴史認識はより強固になる訳だ。

 今日の高知新聞によれば、追い詰められた『靖国教徒』は『YASUKUNI』に出演している靖国刀の刀匠夫妻(高知県内在住)をそそのかし、全国に広がる上映の動きに揺さぶりをかけようとしているらしい。

  有村治子参院議員の話 監督の話は事実無根だ。確かに刀匠の刈谷直治さんには、人を介して承諾をもらい、3月25日に電話している。監督のインタビューの記事を見て、(9日夜)もう一度電話した。「わたしが電話したから気持ちが変わったのか」と尋ねたが、刈谷さんは「全く違う」と言っていた。監督と助監督が来た際に、考えていたのものとは違ったので「こんなものじゃ困る」と言ったということだ。2月にも、近所の人に映画のことを知らされ、助監督に電話をかけ、映画を見せてもらうように頼んだが「忙しくて用意できてない」と言われたとのことで、今でもその状況は変わらない。刈谷さんは「名前と映像を外してほしい」と監督に言ったということだし「了承を得た」ということもないと言っている。わたしは750万円の助成金が適切だったかという趣旨で国会質問した。


李纓監督との一問一答は次の通り。
 -なぜ靖国神社をテーマに撮影したのか。
 「日本で19年間生活し、歴史観の大きなギャップを感じた。靖国神社に象徴される日本人の戦争意識を知りたいと考え撮影を始めたが、中国人の立場を超えた作品にしたいと悩むうちに10年が過ぎてしまった」
 -政治的な意図は。
 「政治宣伝をするならナレーションを使い、主張を強く語る。靖国問題は、いろいろな矛盾を抱えた未解決の社会問題。靖国神社をめぐる空気や精神的な空間を描くことで、背景にある歴史や意味を問い掛けたかった」
 -上映中止をどう思うか。
 「街宣車や右翼の問題は、今に始まったことではない。映画館も覚悟を決めていたはずなのに、なぜ中止が相次いだのか不思議だ。それより問題なのは、国会議員向けの試写があり、それを見た国会議員が介入して出演者を変心させたことだ」
 -刀匠の刈谷直治さんに作品は見せたのか。
 「作品が完成した昨年春、刈谷さん夫妻に見せた。2人に納得していただき、各地の国際映画祭への出品の許可をもらった。今年2月に報告に行ったら『神社や刀匠会が怒っている』などと電話があり、奥さまが非常に不安がっているという話だったので、映画の解釈などをもう一度説明した。奥さまからは最後に『頑張って下さい。どこでも上映してください』という言葉をいただき、刈谷さんには映画へのメッセージをお願いして『誠心誠意』という言葉をもらった」
 -撮影中の関係は。
 「ドキュメンタリーを撮る時に大切なのは人間関係だ。私と刈谷さんは、いろいろな段階でコミュニケーションをして映画を完成させた。その過程は、映画の中にそのまま出ている。刈谷さんは非常に優しい、職人の魂を持っている方。奥さまは、刈谷さんの仕事場に入ったことがないこともあり、初めて見た時はショックを受けていた」
 -刈谷さんから直接、出演部分のカットを求められたらどうするか。
 「もう一度努力して説得する。作品が成立するかどうかの問題で、上映中止以上に恐ろしい攻撃だ。政治的な圧力と闘い、表現者の権利を守らなければならない」

(上記2コメントは、高知新聞Web版から引用)

 『靖国教徒』が肖像権裁判という手を使ってきた場合、一筋縄ではいかない情勢になってくるだろうが、たじろがない構えが必要だ。
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もめる前に上映してしまえばいいのに後は野となれ山となれ♪なんですが。

【2008/04/11 22:59】URL | 田舎のオヤジ #-[ 編集]

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