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無念だが、是非に及ばず il||li_○/ ̄|_il||li ナンテコッタ ・・・『靖国』高知では当面配給なし

 残念である。

 今朝(4/12)の高知新聞朝刊によると、我が高知県では、『靖国 YASUKUNI』に登場する刀匠が県内在住であり、製作者サイドに強い不信感を抱いている事から、配給会社『アルゴ・ピクチャーズ』が県内へのフィルムの配給を見合わせる事になったという。


(以下、『高知新聞』4/12より引用)


あたご劇場「靖国」中止   配給側要請 県内刀匠に配慮

靖国神社を舞台にしたドキュメンタリー映画「靖国 YASUKUNI」を、高知市愛宕町1丁目の「あたご劇場」が上映することがいったん決まりながら、配給会社側の要請で「無期延期」になったことが11日までに分かった。各地で起きている同映画の上映中止騒ぎは、右翼の街宣活動などを恐れた映画館側の判断だが、今回は「映画に登場する高知在住の刀匠がナーバスになっている」と配給会社の方から中止を求め、劇場側が受け入れた形という。  (社会部取材班)

 同映画については、自民党議員らが「政治的に中立な映画かどうかは若干の疑問を感じる」などと発言。右翼の街宣などを懸念した東京や大阪などの映画館が上映を中止または延期している。
 こうした状況の中、あたご劇場の水田朝雄支配人(58)は「大手にできないならうちがやる」と上映を決意。今月4日、同映画の配給会社「アルゴ・ピクチャーズ」に要請したところ7日に配給が決まり、劇場側から「5月下旬」の上映希望を提出した上で日程調整に入っていた。
 ところが、9日になってアルゴ社から「刀匠は高知の人。マスコミの取材などでナーバスになっている。(地元での)上映は見合わせてほしい」と電話があった。水田支配人は上映に強い意欲を持っていたが、最終的に「高齢の刀匠に心労を掛けられない。刀匠が納得しない限り上映できない」と、地元で上映することの影響を考慮して、アルゴ社との協議の結果、上映希望を取り下げたという。
 同支配人は、刀匠夫妻が映画制作の経緯をめぐり李纓(リイン)監督らに不信感を抱いていることに「(夫妻は製作意図を)納得ずくではなかったんですね」とする一方、相次ぐ上映中止の動きを強く危惧(きぐ)。「右翼の街宣に屈したら暴力に屈することになる。表現の自由は最大限尊重されないといけない。これからもそうした暴力には屈せずに上映していきたい」と話している。

高知は当面配給なし

 映画「靖国 YASUKUNI」の配給会社「アルゴ・ピクチャーズ」は11日、本県へのフィルムの配給を当面、見合わせる方針を明らかにした。
 映画に登場する靖国刀の刀匠(90)が制作サイドに不信感を抱いていることが影響しているとみられ、映画館や劇場のほか、市民組織など自主上映グループから配給要請があっても応じないという。全国での上映調整は進める方針といい、本県だけ上映への扉が閉ざされた形になっている。
 アルゴ社の担当者は11日夜、本紙の取材に対し、「騒動になっている状況で上映すれば、出演者の刀匠に迷惑が掛かる。刀匠のプライバシーを配慮して高知県での上映は当分見合わせる」とし、「現段階では市民団体などからの配給の申し込みがあっても応えられない」とした。
 一方で、「映画を取り巻く環境が改善すれば、上映を検討する」としている。
 四国文映社(高知市上町3丁目、馴田正満代表)によると、四万十市の市民組織や高知市内の労働組合からの要望で「靖国」の配給を要請していた同社にも「高知での上映はしばらく見合わせたい」との連絡が既にあったという。馴田代表は「この映画を見たいという声は多く、上映できないのは残念」と話している。



 前日の同新聞朝刊には刀匠夫妻へのインタビュー記事が載っており、刀匠夫妻は制作経緯に強い不信感を示した上で「出演場面と名前を(映画から)切ってほしい」と話している。

 この記事を見る限りでは、監督サイドにも、製作意図の説明が不充分であったり、対応にも問題があったようにも感じられる。

 刀匠夫妻と監督側の説明との間には大きな食い違いがあり、当ブロガーにはどちらの言い分が事実なのか分からない。

 しかし、圧力があったにせよ無かったにせよ、現在の刀匠夫妻の心境が『出演場面と名前の削除』にある以上は、実に残念ではあるが、配給会社の苦悩と決断はやむを得ないものであると感じている。

 刀匠夫妻が監督側との話し合いに応じ、再び承諾がもらえればそれに越した事はないが、インタビュー記事を読む限りは感情的なこじれに発展している感があるため、恐らく物別れに終わるような、悲観的な見方をせざるを得ない。

 最悪の場合、刀匠夫妻の要求どおり出演場面と名前を削除して上映する事も仕方がないかも知れない。

 (あちこちのブログを散見すると『ドキュメンタリー映画では意見の対立する団体・個人のインタビューはざらで、別に承諾を得なくても構わない』という意見も見られたが、紅星はそうは思わない。確かに政治家や団体が対象の場合“表現の自由”や“報道の自由”が優先する事がほとんどと思うが、今回の刀匠夫妻は一市民であり、何の咎もない以上『肖像権』や『プライバシー権』が優先すると思うのだ。)

 李纓監督は刀匠の登場シーンを「作品の要であり、このシーンなくしては本映画は成立しない」とまで言い切っているが、削除した、いびつな作品が公開され、観客がその削除の経過などについて自分の頭で考えを巡らせながら映画を見るというのも、複雑な靖国問題を克服する上で大事なのかも知れない、と紅星は考えるのだが・・・

 皆さんはどうお考えでしょうか?


《追記》
高知新聞の、刀匠夫妻へのインタビュー記事も引用しておきます。ちょっと長いですが、皆さんの考えの一助になればと思います。

高知新聞4/11朝刊
「靖国」刀匠  「出演シーン切って」 本紙に語る   制作経緯に不信感

 映画「靖国 YASUKUNI」をめぐって、中国人の李纓(リイン)監督が「自民党国会議員が出演者に圧力をかけた」と反発している問題で、映画の中心的な登場人物で圧力がかかったと指摘されている県内在住の刀匠の男性(90)とその妻(83)が10日、高知新聞社の取材に応じ、男性は「出演場面と名前を(映画から)切ってほしい」と現在の心境を語った。夫妻は平成17年秋に監督側から送られてきた手紙を示し、「映画は(刀作りの)技術的な内容と思っていた」と強調。監督側に対し、「信用できない」「だまされた」などと強い不信感もにじませた。やりとりの要旨は次の通り。   (社会部取材班)

-有村治子参院議員(自民)が「刀匠は出演シーンの削除を希望している」と問題視しているが、監督は「夫妻は納得してくれている」と反論している。主張が真っ向から対立している。

刀匠 カットできるのですか?わたしの気持ちは、中国のあんなのに使われると思わんかった。

-「あんなの」というのは反日運動?

刀匠 ちょっと分からんけど。

-出演の経緯は?

 17年10月に助監督から夫あてに手紙が来た。

刀匠 (刀作りの)技術的な内容と思っていた。中国との関係があるとは知らず、軽い気持ちで受けた。

-撮影は?

 直後の寒いころやったと思う。

刀匠 (自宅とは違う場所の作業場に)監督、助監督、写す人の3人が来た。(撮影期間は)2日くらいだったろうか。

-監督は「昨年春に完成作品を見せた」と言っている。

刀匠 自宅で監督、助監督の3人で見た。

 時期はそれほど明確ではないけど、わたしもお茶を出したりしながら見た。

-見た時の気持ちは?

刀匠 小泉さん(元首相)とかが出てた。靖国のあれをそんなのに使われるのは嫌だと思うた。

-その場で「出演場面を削除してほしい」と監督に伝えた?

刀匠 その時は言わなかった。

 わたしはその時に「初めの趣旨と全然違う。絶対駄目。もう一度全部やり直して」と直接言いました。

-その後は。

 それからなしのつぶて。今年の春の寒いころに監督、助監督が来たが、ちょこっとあいさつだけで(作り直した)品は持ってきてくれんかった。

-自宅で監督らと見た作品は「完成品」ととらえていないのか。

刀匠 仕上がりが来ない。後から送ってこん。ひとっつも信用置けませんわね。

-神社や刀匠会が怒って、お宅に電話がかかっているという話もあるが。

刀匠 (神社などからは)何も言ってきていない。

-右翼団体からも?

刀匠 ないです。

-誰かから何か言われて出演が嫌になったというわけではない?

 自分の気持ちだけ。(監督側以外に)どことももつれができたわけではない。

-出演場面の削除を望んでいるのか?

刀匠 うん。やめてもらいたい。だまされたような気がする。

 初めはいい友達ができたと思うてましたけど。完全に利用されたような感じ。人の良さを利用して・・・。今更、10年の構想でつくった映画をやめるわけにもいかんろうけど。

-監督側とのやりとりの中で「映像をこのまま使ってもいい」と受け取れるような言葉はなかったか。

 言ったことはないと思うけど、別れる時にはけんか腰ではない。握手もして別れる。それを「しっかり頑張ってください」という意味に取ったかもしれません。

-監督は「努力し(刀匠夫妻を)説得する」と話している。再び監督が訪ねてくることもあると思うが。

刀匠 映画自体の上映を中止しろとは言いません。自分の出演場面と名前を切ってもらうよう伝えたい。

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