Author:紅星龍水
管理者:紅星龍水(あかぼし・たつみ)
元は道産子だったが、土佐の魅力にとり憑かれ、19で大学合格を機に土佐へ移り今に至る
(これも「苗字」の呪いか!?)。
土佐錦魚・日淡(日本産淡水魚)大好き!、放浪癖ありの三十路Comunistaであります。
座右の銘は『好い加減にいいかげん☆』
なお紅星は一応日本共産党員ですが、不良党員ですので、党本部の見解と異なる意見を当ブログに書き込むことがまま在ります事を予めお断りしておきます。
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生かして頂いてありがとう 第二回『言霊の国』
上杉 祥三
日本には古来より、言葉には霊がのるとされる「言霊信仰」がある。つまり日本語は、それを口に出すことによって、言葉が全て大宇宙に、神の耳に届くことを意味する。そんなの迷信だと思っていたが、長年、自分を含めいろんな人を観察していると、本当にそういうことがあるのかもしれないと考えるようになった。
言いたいことを言う口の悪い人は、いくら才能や勢いがあっても、最終的には不幸な人生を送ったのを、また、朴訥でいつもそういう人にいじられてもニコニコ笑っていた人が、後に大成し幸せを掴んだのを何度も見た。まるでお笑いのボケと突っ込みで、圧倒的にボケの芸人が人気をさらうように。何かと鋭い突っ込みを入れたがる人は、後の人生で痛い目を見るというのが、今の私の教訓だ。
私も若いころは、気の利いた毒舌や皮肉を言う人が賢いように思え、相手の話に「そうですね」と肯定するのが嫌で、やたら否定的で辛口な意見を言ってきた気がする。「いや」「でも」「だって」「そんなことないですよ」とそういう切り口で喋り、辛辣な反論を言うことが、ある時、癖になっていたように思う。それを本人はしっかり自己主張できるようになったと喜んでいた。
しかし、いつの間にか否定的な言葉の種が、真っ黒な実になり自分に降りかかり、人が私を避けて妙に孤独になったように感じた。
そのとき否定や批判の言葉は、それだけで独り歩きし、やがては自分自身の運気も否定するんだと気がついた。それは独り言でも同じである。口汚い罵詈雑言は、まさに天に唾するようなものなのである。
以前、スポーツ選手のヒーローインタビューで、決まったように冒頭「そうですね」と言うのが、いかにも間が抜けてると思っていた。でも実はそれが正しい態度なんじゃないだろうか。まずは相手を肯定する言葉というのは、和を重んじる日本人の素晴らしい文化とも言える。この言霊の国の神様はそういう人に幸運をもたらすのだろう。
(俳優、木曜日連載)
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